さとう西舞鶴駅前店 41年の歴史に幕

さとう西舞鶴駅前店 41年の歴史に幕

投稿日時:2019年2月1日

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最後の閉店作業を静かに見守る人たち
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開店当時の店舗全景(さとう提供)

 引土の大型商業施設「さとう西舞鶴駅前店」が先月27日、41年の歴史に終止符を打って閉店した。長年にわたり地域のランドマークとして親しまれた同店の閉店を見届けようと、多くの市民が集まった。



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 同店の開店は、昭和52年。府北部ではまだ珍しかった大型店の進出に、地元経済界は色めき立った。
売り場面積はおよそ1万平方メートル。食料品や生活雑貨の他に、衣料品やレストランにゲームセンターまでを備えた、「デパート」と呼ぶにふさわしい業容で、5階建ての店舗は西舞鶴駅前に燦然と威容を誇った。
「まさに黒船来襲だった」と地元商店街に長年店舗を構える商店主は述懐する。
「ごっそり顧客を取られたという店もある一方で、逆に地域の活性化につながったという面もあった」
西舞鶴の商店街で親しまれてきた「夜の市」や「えびす市」といったイベントも、同店を中心に周遊するという形で、近隣地域に例をみないほどの活況を呈した時もあった。
 しかし、時代の変化は徐々に商環境をも変えていった。
 平成7年には、東地区に同店を凌駕する規模の商業施設が開店。それに対抗して、西地区には同店と同系列の郊外型店舗が開店した。
 それ以降顧客の流れは劇的に変わり、同店の規模は縮小し続けて今回の閉店に至った。
 「子どもの頃に屋上で遊んだり、レストランで食事をしたのが、記憶の中で輝いている。今日閉店と聞いていてもたってもいられなく、様子を見に来た」と40代の女性はカメラを片手に閉店作業を見守った。
 店舗周辺には、およそ30人がそれぞれの想いを胸に秘めながら、寒空の下に立ちすくんでいた。
 同社の男性従業員は、見守りに訪れた人たちを見て、
「お客様に愛していただいた店だったと改めて感じた。自分自身も新入社員でこの店舗に配属され、社会人生活をスタートした思い出深い場所。閉店は寂しいが、このように愛して頂けるお客様に今後もご満足いただけるよう努めたい」と話した。
 同店閉店に際して、同社広報課は以下のコメントを出した。
 「西舞鶴駅前店は1977年11月のオープンより約41年間、大変多くのお客様や関係先様にご愛顧をいただき、ご支援を賜ってまいりましたこと、心より感謝いたしております。厚く御礼申し上げます」