図書館どう変わる 有識者らが議論

図書館どう変わる 有識者らが議論

投稿日時:2019年1月25日

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活発な意見が交わされた第2回目の競技会

  図書館の今後のあり方を考える「舞鶴市図書館協議会」の2回目の協議会がこのほど、東舞鶴図書館で開催された。今の社会情勢を踏まえ舞鶴市の目指す図書館行政の方向性について意見が交わされた。
 委員は市文化振興協議会の会長を務める中川幾郎・帝塚山大学教授と、副会長には、常世田良・日本大学教授が就任。そのほか、教育関係者や学識経験者など10人で構成。任期は2年で、来年3月までに6回の協議会を経て意見書をとりまとめる。
 初回の協議会では老朽化が進む図書館の現状や蔵書冊数、貸出数の推移、その他のサービスなどを確認した。
 第2回目では、▽現状確認▽学校との連携▽幼児・児童サービスなどについて議論された。
 現状確認では、他の同規模人口自治体の図書館と「貸出数」「予算額」「人口に対する職員の人数」を比較。委員からは「貸出数は全国で見ると大きな開きがある」という意見に加え「財政が厳しい自治体が、貸出数が低い訳ではない」「人口に対して職員が少なく、一定のコストが無いとサービス向上につながらない」などが指摘された。
 学校との連携では、小中学校では司書は教員が兼務しており、専門司書の常駐や市図書館とのネットワークが必要などの意見が出た。
 一方で、幼児・児童サービスについては、貸出者数や、ボランティアと連携したイベントなどから大きく評価できると意見が一致。「子どもへの取り組みが成功しているのなら、働き世代へのアプローチも推進するべき」などの意見が出た。
 常世田副会長は「恵まれた人たちが余りある時間で図書館を使うのではなく、多様な市民が借りる場、社会課題を解決する場、地域住民が話し合いをする場にならなければならない」と総括した。
 東図書館の小東幸夫館長は「図書館の蓄積してきた情報をいかし、地域づくりなど社会の課題に対応できる情報センター的な役割を持つ図書館を目指していかなければならないと感じた。図書館が社会に貢献できる余地は多いと思う。今後も舞鶴の目指す図書館について多様な意見を頂きたい」と話した。
 第3回協議会は5月に予定。一般傍聴可。



【図書館の現状】



 舞鶴には東・西2つの中央館と3つの分館があり、中央館は共に30年が経過。蔵書冊数は総計約26万冊(平成29年度)で貸出し数は約37万冊(同)。貸出冊数は、幼児~小学生が最も多く、続いて60~69歳が2位と続く。男女ともに中学生~20代後半の利用が極端に低く、30代から60代では女性が極端に多く借りている。分野別では「児童書」「工業・家政学」「現代小説」となっている。