体験 後世に語り継ぐ 舞鶴の戦争展

体験 後世に語り継ぐ 舞鶴の戦争展

投稿日時:2017年8月1日

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体験を語る安達さん
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戦時下の様子を伝えるジオラマと製作者の余江さん

 今年で23回目となる「平和のための舞鶴の戦争展」が7月28日から3日間、市政記念館で開かれた。
 舞鶴地方労働組合協議会などで作る実行委員会が、舞鶴で戦争との関わりなどを伝え、戦争のない未来をつくろうと平成7年から毎年実施している。
 オープニングセレモニーでは、同委員の曽根重明会長が「私たちの力でなんとか舞鶴から世界に向かって平和を発信していこうということで始めた戦争展。平和であることの大切さを孫の代まで伝えていきたい」と話し、集まった11人の委員らとともに誓いを新たにした。
 今年は「戦争の真実を語り継ぎ、平和を求めよう!」をテーマに、舞鶴にまつわる戦争関係資料や、展示物などおよそ500点が展示された。
 会場では実物大の原爆(ファットマン)、人間魚雷「回天」の模型が展示された。舞鶴の戦争遺跡や戦時下の暮らしを伝えるパネルのほか、「戦争・空襲メッセージ編さん委員会」の関本長三郎さんによる「舞鶴海軍鎮守府の全線路図」や、余江美穂子さんが制作した戦時下のお茶の間の様子をリアルに再現したジオラマコーナーが置かれた。
 7月28日は「戦争体験者の話」として、安達栄二さん(88)=森本町=の戦争体験が語られた。
 竹野郡弥栄村(現京丹後市)出身の安達さんは、16歳で満州鉄道に就職。昭和20年に3月に佳木斯(チャムス)駅に赴任。その後ソ連の参戦で逃避した。逃避中に総括責任者の命令で、あばれる重病人を麻袋に入れ、8人の同級生と道に放置した体験などが語られ、今でも絶対に忘れることが出来ないと話し、「戦争が残した傷跡は生涯残る。二度とこんなことがあってはならない」と強調した。
 参加した大川在住の島田ます子さん(83)は「実際にあった経験を話して頂き、本などで知るより大変身にしみました。お話が聞けてよかった」と語った。