人思う気持ち 届けたい 演劇サークル「谺」 11月28、29日、総合文化会館で 「しあわせの王子」公演【舞鶴】

人思う気持ち 届けたい 演劇サークル「谺」 11月28、29日、総合文化会館で 「しあわせの王子」公演【舞鶴】

投稿日時:2015年11月17日

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市民たちでつくる舞鶴演劇サークル「谺(やまびこ)」が、5回目の定期公演に向けて稽古に励んでいる。今回は絵本としてもなじみのある「しあわせの王子」を取り上げ、子供から大人まで親しみのある舞台をつくりあげ、人を思う気持ちを伝えることにした。11月28、29日、浜の総合文化会館小ホールで開かれる。(青木信明)
 2010年7月に市民7人でスタートし、年に一度の公演のほか、老人施設へのボランティア出演など、舞鶴で唯一の演劇グループとして活動する。現在は主婦や会社員など20人の団員がいる。
 これまでの定期公演は日本の物語を原作にした大人向けの舞台が多かったため、幅広い作品に挑戦し、子供からお年寄りまで楽しめる舞台にしようと、アイルランド出身の劇作家オスカー・ワイルド作で、小学校の道徳の教材にもなる「しあわせの王子」を演目に選んだ。
 銅像の王子はまちの貧しい人たちのため、自分の体に埋め込まれた宝石などを分け与えるよう、南に渡るツバメに依頼する。しぶしぶ願いを聞いていたツバメは次第に王子に寄り添うようになり、その場に留まり寒さで死んでしまう。そして王子は溶鉱炉で溶かされる。
 夏から週2~4回のペースで稽古を開始した。配役が多いため、1人が5、6役を担当する。仕事などで全員が揃うのは難しいが、公演に向けて団員たちは王子とツバメの気持ちを届けようと、熱の入った演技をしている。
 最年少で出演する新舞鶴小4年の清水栞太(かんた)君は「稽古がうまくできたときは楽しい。友達も見に来てくれるのでがんばりたい」、最年長の山崎博さん(70)は「いい物語なので楽しい芝居に仕上げたい」と稽古に取り組む。
 演出を担当する清水恵美さんは「困っている人のため、自分の身を削った王子とツバメの行動から、幸せって何だろうかを考えてもらえれば。楽しんで演じている様子を伝えたい」、代表の粕谷美枝子さんは「殺伐とした世の中ですが、温かいものを感じて帰ってもらえる芝居にしたい」と話している。
 上演は11月28日午後6時から、29日午後1時から。入場無料。【問い合わせ】電話64・5046、粕谷さん。

写真=熱の入った稽古をする団員たち(総文練習室で)