歴史ロマンで地域に誇りを 『余内ましみず振興会 』歴史講座で郷土愛深める

投稿日時:2020年12月4日

5af14f472a728785f87c4a8578988f3c-e1608531683923
ロマン溢れる講演会を熱心に聴講する地域住民ら

 コロナ禍に翻弄された一年が幕を閉じようとしている。今年は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映や豪華客船の寄港など、当地が大いに飛躍する年になるだろうとの期待を抱いてのスタートだったが、現実は大いに違うものとなった。しかしそんな中、大河ドラマを地域力の強化につなげる講演会が余内地区で開催された。



*     *     *     *



 地域の人を対象に歴史講座を開催したのは、余内ましみず振興会(瀬野一雄会長)。同会は、「安心安全で楽しく暮らせる地域づくり」と「子どもからお年寄りまでが余内への愛着と誇りを持ち、希望をもって住み続けられる地域づくり」を目指す有志の団体だ。
 今回の講座では、舞鶴山城研究会の廣瀬邦彦氏を講師に招き、「戦国の舞鶴と余内の山城」のテーマで講演が行われた。
 年末に近づき、少しずつ佳境に近づきつつある「麒麟がくる」。ドラマでは当地にゆかりのある細川藤孝、忠興などが登場し物語が進行している。テレビの中の登場人物たちはやはり遠い存在であるが、私たちの地域の歴史をたどっていくと、やがて遭遇する人物でもある。
 廣瀬氏は講演で余内地区にはその昔、10の山城が存在したと考えられることや、時の有力者たちと地域との関わりなどを分かりやすく説明した。
 余内ましみず振興会の瀬野会長は、「コロナの関係もあり、あまり派手にアピールができませんでしたが、定員の30人を上回る人に来てもらえました」と笑顔を見せて「地域に愛着と誇りを感じる機会になったと思う」と満足感を漂わせていた。
 同会の名称にもなっている「ましみず」は、余内小本館と南舎の間にある池から湧き出る清水の名。明治40年に同校が現在地に移転して以来、上水道が完成するまで全校児童の飲料水として利用されてきたという。校歌にもでてくる「ましみず」は地域住民にとって馴染み深い名だ。
 この日は、「ましみず」の名のもとに集った会員たちが自分たちのルーツに思いを馳せて、地域への想いをさらに強める一日となった。
 コロナで身を縮める一年となった今年だったが、この日の活動もまた、伸び上がる明日へ向かって、大いに力を蓄えるものとなったに違いない。