倉谷 東山寺 府文化財に指定

投稿日時:2019年3月5日

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東山寺・本堂(嘉永6年 [1853] 再建)
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東山寺・鐘楼(天保期)
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東山寺・山門(天保期)

 府文化財保護課は19日、平成30年度の文化財指定などについて公表した。舞鶴市内からは、有形文化財(建造物)として倉谷椿ヶ谷にある東山寺の本堂・鐘楼・山門(江戸時代末期)が指定を受けた。
 今回新たに指定された府指定文化財は17件で、内訳は建造物4件、美術工芸品10件、無形文化財1件、記念物(史跡)2件。市内から選ばれたのは、臨済宗妙心寺派の禅宗寺院「東山寺[とうざんじ]」の境内にある3棟の建築。
 東山寺は牧野家の菩提寺のひとつで田辺藩第3代藩主・牧野英成[ひでしげ]の墓所がある。境内の中心となる本堂は、嘉永6年(1853)の火事の後、再建されたもので、特殊な八間取方丈形式の建物。一般的な六間取に2室が加わった間取りで、うち1室は上玄関から藩主の墓所に通じている。この間は「城主席」(大名を迎える間)と考えられ、大名家の参拝に配慮したことが窺える。また天井も高く、正面も極めて高い軒を見せ、格式の高さと当時の寺院建築の特色をよく示す豪壮な造りとなっている。
 鐘楼と山門は、嘉永の火事で燃えずに済んだ、一時代古い天保期に一連で建てられたもので、建立年代、寄進者、造営費用などが古文書により確認されており貴重だという。
 同課建造物担当者は「改造も少なく、江戸末期独特の景観を今に伝えており、価値が高い。今後は府の暫定登録文化財の制度の下で保護していきたい」とコメントしている。