オオミズナギドリ生態調査

投稿日時:2018年6月5日

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標識調査の様子(提供)

 国の天然記念物である「オオミズナギドリ繁殖地・冠島」の今年度の第一次生態調査結果がこのほど、長浜の舞鶴海上訓練指導隊で発表された。
 舞鶴市が年2回調査するもので、今回は5月18~21日まで、日本鳥類学会員を含む冠島調査研究会や西舞鶴高生徒など28人が参加した。
 調査は、10m×10mを1区画とした25の調査区画で夜間と早朝に実施。計304羽を捕獲し、そのうち、221羽は足環が付いている再捕獲で、83羽に新しく足環を付けたという。
 老齢個体の確認では、1990年(28歳以上)の標識を付けたオオミズナギドリが3羽確認された。また、島では21種の鳥が確認され、オオミズナギドリのほか、オオヨシキリとマミチャジナイに足環を付けたという。
 一昨年からイノシシとドブネズミの被害が心配されているが、今回の調査では痕跡は発見されなかった。
 日本鳥類学会員の須川恒さんは「昨年の台風が営巣地に影響した印象はなく、毎年同じような巣づくりや、求愛行動が始まりだした。ここ30~35年の間に営巣数は減っているが、原因は不明で、解明には地道な調査によるデータの蓄積が必要だ」と話した。