「行永家住宅」一般公開

投稿日時:2018年5月15日

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囲炉裏でくつろぐ当主の行永さん(右から2番目)ら
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 小倉にある国の重要文化財「行永家住宅」が、このほど一般公開された。歴史ファンや地域住民など多くの人が訪れ、伝統的な農家建築の説明を聞いたり、囲炉裏でコーヒーを飲むなどくつろいでいた。
 行永家は江戸時代に志楽組16か村の大庄屋を務めた豪農の屋敷。現在は、当主の行永壽二郎さん(86)と、地域住民でつくる同住宅保存維持協力会が、4月と11月に一般公開している。
 母屋は間口18m、奥行き13mの入母屋造り桟瓦ぶきで、現存する瓦ぶき農家としては丹後地方でも最も古いという。
 幕末期の発達した大工技術の粋が見られる重要な建築物として、昭和50年に重文指定され、平成15年に道具蔵、新蔵、敷地も重文に指定された。
 当日は晴天に恵まれ、初夏の涼しい風が屋敷内を吹き抜けるなか、嵯峨御流舞鶴司所の生け花が奥の間や木屋(離れ)などに展示され、来場者を楽しませていた。
 また、日星高校国際文化コースの生徒たち6人もボランティアで参加。コーヒーやぜんざいを運んだり、土間にある竈(かまど)の火を見張るなど手伝っていた。
 同コース3年の木村龍さん(17)は「こういった文化財が舞鶴にあると知らなかった。少しでも手伝いができてうれしい」と話していた。
 行永さんは京都市内に住居を構え、月2回ほど来鶴し維持管理に努めている 
 「公開当初は竈(かまど)や囲炉裏などに対し見学者は“懐かしい”という反応だった。今の若者は全く知らず、“新しい体験”としてとらえている。そういった若者にいかに理解してもらえるかを考えるのは難しい事だが、まずは感心をもってもらう事が大切だと思う。保存協会の方も高齢化が進むなかで、高校生のボランティアは非常にうれしいことだ。維持管理は大変だが、日本古来の重要文化財をつなげていきたい」と話した。