五年に一度の大祭~鈴鹿神社 阿良須神社

五年に一度の大祭~鈴鹿神社 阿良須神社

投稿日時:2018年11月2日

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天女の舞を奉納する女子児童ら
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二番叟(翁の舞)を舞う児童
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舞を披露した子どもたちと両神社の関係者ら

 田中町の鈴鹿神社と阿良須神社で10月28日、5年に一度の大祭が営まれた。鈴鹿神社では、境内の特設舞台で志楽小児童8人と白糸中生徒1人が、伝統芸能を奉納した。演目は、4つの舞からなる「田中の三番叟」、女子3人が演じる「姫三社の舞」、祝いの歌詞に合わせて男子が舞い踊る「徳若萬歳」。地域の安全や豊作を祈る演舞に多くの住民が訪れ、おひねりを投げたり、カメラで撮影するなどして見入っていた。



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 同神社祭礼保存会(田端一男会長)が、中断されていた「田中の三番叟」と「徳若萬歳」を昭和49年に17年ぶりに、「姫三社の舞」を平成元年に32年ぶりに奉納し、平成9年に府登録無形民俗文化財に登録された。5年ごとに奉納され、今年は9人の子どもたちが8月下旬から週3日、練習を重ねた。
 神事奉祀の前には、奉納する役者の衣装をまとった子どもたちを先頭に、太鼓屋台と子ども神輿が町内を練り回り祭りを盛り上げた。
 午後1時頃に拝殿で神事が営まれた後、芸能奉納へ。千歳、翁、扇、鈴の舞の順に奉納された「田中の三番叟」では、江戸末期から伝承されていると言われている翁の面などを着けた男子が、拍子木や鼓、笛などに合わせ舞を披露した。「姫三社の舞」では、女子3人が神々のにぎわいをリズミカルに表現し、「徳若萬歳」では男子2人が鼓と扇子を持って賑やかに舞い踊った。
 「二番叟」(翁の舞)を披露した志楽小5年の高瀬健斗さん(11)は「練習を頑張った。緊張せず上手にできてうれしかった」と話した。
 これまで役者は田中町の東地区から出していたが、今年は初めて、中地区、西地区からも役者を募った。
 田端会長は「子どもの良さがでたよい奉納だったと思う。今後も中、西町内の協力を得ながら、伝統芸能を引き継いでいきたい」と話した。



 【阿良須神社の天女の舞】



 
 鈴鹿神社(下田中)近隣の阿良須神社(上田中)でも5年に1度の祭礼が行われ「天女の舞」が奉納された。
 1300年ほど前に高市皇子が同神社で祈願した際に、美しい5人の天女が舞い降りたもとに伝承をもとに舞を奉納するようになった。大正10年ころから中断していたが、昭和40年代後半に復活した。
 鈴鹿神社の仮設舞台でも奉納され、志楽小の女子児童5人と白糸中の女子生徒1人が美しい舞を披露した。「するが舞」では、高音でしとやかな歌と太鼓に合わせて巫女の姿をした女子2人が扇子と榊を持ち優雅に舞った。
 「あめつちの舞」では、天女を思わせる衣装をまとった女子1人が鈴をもち舞い、続いて槍に持ち替えて、舞を奉納した。
 観客たちは神話の世界から飛び出してきたかのような美しい天女たちの舞に見入っていた。
 「するが舞」を披露した志楽小5年の上西紗和さん(10)は「沢山練習したので、本番では緊張したけど楽しく踊れた。見てもらった人に拍手してもらえてうれしかった」と笑顔だった。
(井上 務)