往く夏惜しむ 祭の華

往く夏惜しむ 祭の華

投稿日時:2018年8月21日

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竹で編んだ万灯籠を回す若者たち [吉原の万灯籠]
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波打ち際から船を海に送り出す住民たち [小橋の精霊船]
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松明を投げ上げる若者たち [城屋の揚松明]

 舞鶴の盆の伝統行事「城屋の揚松明」「小橋の精霊船」「吉原の万灯籠」が14、15、16日に各地で行われた。地元住民らによって受け継がれている夏の三大祭りは、今年も厳かに執り行われた。



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 城屋の「揚松明」は、14日午後10時頃から城屋の雨引神社で行われた。地元の「城屋青年会」の若者たち25人が意気揚々と火のついた松明をもち、大松明を囲むと、掛け声とともに次々と高さ約16mの大松明に向かって松明を投げ上げた。
 炎が広がり逆円錐形の先端がゴボッと崩れ落ちると、舞い上がる火の粉とともに周囲からは歓声が上がった。



 小橋の「精霊船行事」は15日に小橋の浜辺で行われた。正午に近づくと、前日に切り出した竹で作った約7mの船に地元の人たちが線香や供物を持ち寄り船に供えていった。
 供物を積み終えると、大人たちが総出で海岸から船を押し出し、漁船で沖まで引っ張られた。船は冠島との中間の当たりで沈められるという。
 地域住民や帰省した家族らが手を合わせた後、浜辺から沖へと消える精霊船を眺めていた。
 小橋区長の中野照実さん(55)は「今年は波も穏やかで無事送り出せた。行事が終わるとようやく盆が終わるという気持ちになります」と笑顔だった。



 吉原の「万灯籠」は16日の7時40分頃から伊佐津川の大和橋付近で行われた。保存会の青年らが朝代神社に参拝し、円隆寺から神火を授かると、太鼓が打ち鳴らされる中、松明を持った男たちが掛け足で戻ってきた。
 約50人の若者たちが川に入り、竹で組んだ高さ約18mの万灯籠を川の中に担ぎ入れ、松明に火がつけられると、「わっしょい!」の掛け声とともに力いっぱい持ち上げた。
 万灯籠は火の粉を落としながら15回ほど回され、川岸の見物客は歓声と拍手を送った。
 万灯籠保存会の志賀慶介会長(57)は「多くの方の助けがあり、綺麗に回せることができた。今年の豊漁を願います」と喜んでいた。
 見物していた女性は「ここ何年かで一番綺麗だった。こんなに回ったのは初めて見た」と話した。