岡田中学全生徒と教師が文集 台風23号の災害体験綴る『大水害』 【舞鶴】

岡田中学全生徒と教師が文集 台風23号の災害体験綴る『大水害』 【舞鶴】

投稿日時:2005年2月4日

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岡田由里の岡田中学校(永野八十二校長)は、全生徒68人が昨年10月20日の台風23号の体験を綴った文集『大水害』を作成した。自宅が浸水し2階からボートで救助された体験や、近くの高齢者夫婦が土砂に埋まって亡くなったこと、一方でボランティアや友達と助け合えたことなどを克明に記録。自然災害の恐ろしさと人の絆の強さを文集で伝えていきたいとしている。岡田中学校の生徒たちは、今回の台風で1番被害の大きかった地区から通っている。15人が床上浸水の被害を受けるなどし、10月20日から再び全員が登校できたのは11月1日だった。多くの学校から励ましのメッセージを受ける一方、岡田橋の清掃ボランティア活動もした。いまも自宅から通えない生徒がいる。生徒全員と教師九人の作文を収録した文集はA4判、88ページ。120部作成した。自宅そばの杉の木が倒れ屋根が壊れたり、避難の体験を具体的に記した。土砂に埋まり亡くなった下見谷のお年寄り夫婦の近くに住む3年生の城屋歩美さん(15)は、夫婦が飼っていた犬が、崩れた家のそばでじっとしている様子を書いた。城屋さんは「作文を書いている時に2人は亡くなったんだと実感した。村の人たちは悲しむばかりでなく、地域をよくしていこうと協力して作業をする姿も印象に残った」と振り返った。2年生の和気祐希枝さん(14)=下漆原=は「いま文章を読むといろんな体験があり、自然災害は怖いと思った」、2年生の永野希美子さん(14)=志高=は「被害にあわなかった人にも読んでほしい」と話している。2月1日に生徒たちに手渡したほか、加佐地区の小中学校や図書館などに配布した。

写真=台風23号の体験を綴った文集を読む生徒たち