不登校児童・生徒のための民間教育施設 卒業生ら「聖母の小さな学校」支援呼びかけ【舞鶴】

不登校児童・生徒のための民間教育施設 卒業生ら「聖母の小さな学校」支援呼びかけ【舞鶴】

投稿日時:2006年1月24日

0601241
写真=「支える会」が運営を支援する「聖母の小さな学校」

学校に行けない不登校の児童・生徒のための上安の民間教育施設「聖母の小さな学校」(梅澤秀明さん・良子さん代表)の運営を支援しようと、卒業生や保護者を中心とした「聖母の小さな学校を支える会」(川崎弘会長)が募金に取り組んでいる。教師に支えられ、子供たちが親とともに悩みを乗り越え、輝きを取り戻す場として17年間に約200人が卒業した。今度はOBらが資金不足の学校の支援の輪を広げようと、市民に協力を呼びかけている。元中・高校教諭の梅澤さん夫妻が、不登校の子供たちが増える現状を見過ごすことができず、「学校に行けないことで傷ついた子供の心を癒し、教育の機会を与えて自己実現と成長を援助する」ことを願い、1989年に同学校を設立。以前勤務した高校の運営母体の宗教法人「聖母訪問会」(鎌倉市)の協力で、上安の施設と敷地を無償で借りスタートした。学校は長期欠席中の中・高校生らを主に受け入れ、基礎教科の勉強と園芸やボランティア活動などの体験学習を組み合わせている。対人関係を養う学習、サマーキャンプなども取り入れる。授業への抵抗が強い子もおり、個々に応じて毎日でなくても週1回通ったり、天気のいい日には花見にでかけるなども。公立学校の教師や茶道教授らも協力し、ボランティアで特別授業をする。保護者と在籍する学校との連携を図るため、保護者や教員の相談活動のほか、ひきもこりの子供を持つ親からの相談にも応じている。昨年度は291件の相談があった。自信を回復した子供たちは高校・大学に進学している。現在は生徒9人が通学する。梅澤夫妻は不登校は個人の問題でなく社会の歪みを表す問題とした上で、「不登校の背景はいまとても見えにくくなっています。社会の閉鎖性が強まるにつれ、子供たちは人への信頼や肯定感を失っています」と危惧する。その一方で、「つらさと歓びを一緒に学び、困難に立ち向かう力がつくようにと願っています」と話し、不登校になってよかったと語ってくれた卒業生らに希望を見いだしている。運営は在籍生徒から1日1000円の費用を受け取っているが、少人数が基本の上に月数回の通学の子もおり、年間の運営費450万円の内、不足する3分の2は梅沢夫妻が非常勤講師の報酬をあてるほか、物心両面で支える聖母訪問会も必要に応じ補填してきた。が、同会メンバーも高齢化し従来のように寄付ができなくなり、OBらが千歳利三郎府議会議員らを顧問とし、支える会を結成。寄付を呼びかけるパンフレットを作り、教会や学校関係者に配布した。川崎さんは中学時代に不登校となった息子がこの学校に通った後、高校・短大に進んだ経験を持つ。ここに通う内に子供から「お父さん変わったね」と言われ、いまも2人でよく学校の話題を話す。「体育祭で4人の生徒のために、70人が応援に駆けつける学校はほかにはありません。1人でも多くの子供たちが立ち直ってくれるようにと先生たちはがんばっている」と話している。寄付は1口1000円。郵便口座番号00980ー1―162920 聖母の小さな学校を支える会。

【問い合わせ】電話77・0579、同学校。