舞鶴に春を届けて50年

投稿日時:2020年4月10日

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植木や石に囲まれる松下さん
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浜松から舞鶴までを8往復して運ばれた植木や石の数々

 浜の白糸浜神社(坂根章宮司)で、毎年恒例、春の植木市が開かれている。境内の半分を占める一大植木市場は植木を求める人々でにぎわいを見せている。販売期間は4月下旬まで。
 「春を告げる植木屋さん」として親しまれている松下昌三さん(74)=静岡県浜松市=が同神社で営む植木の行商も今年で50年目の春を迎えた。
 彼岸頃から舞鶴と浜松の間を8往復して運ばれた季節の植木や盆栽が、参道横に所せましと並ぶ。移動には長年クレーン付きの7.5㌧トラックを使っている。「この年齢になると往復も大変だが、種類も多くにぎやかでないとお客様は足を運ばない」と松下さんは話す。
 「質の高い植木が手頃な値段で手に入る」と、市内はもちろん他府県からの固定客も訪ねてくる。大きな木を購入し、後で届けるもらえるよう依頼して帰る馴染み客も少なくない。
 植木に限らず、庭に関連する庭石や敷石など「石」の販売も手がける。以前は扱っていなかったが、石も置いてほしいという要望に応じたところ飛ぶように売れて、それ以来並べるようになった。
 今年は、太平洋側の沢で採れる「青石」を中心に運んできた。川の流れに侵食され、波打つ溝が刻まれた貴重な石で、多くの注文が寄せられた。しかし、実際の購入は現物を見てもらってからというのが松下さんの流儀だ。
 「注文を聞いたら運んでくるけれど、実物見て気に入らないなら買わなくてもいいって言っている。商売は求めてくれるからできるもの。ウチがこれまでやってこれたのも、皆さんのおかげ」と松下さんは笑顔をみせる。
 50年にわたって舞鶴に春を運んできた松下さん。依頼を受ければ、備え付けの小型重機で客の庭へ植えにも行く。元気なうちはこの行商を続けるよ、と衰えも見せない。

【メイン】
庭のことなら石まで
白糸浜神社で50年目

【サブ】
春を告げる「植木屋さん」
4月下旬まで販売予定