シビック開発への思い語る

投稿日時:2018年11月27日

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新型シビックの技術について話す松本さん(左)

 (株)本田技術研究所の主任研究員で、新型シビックシリーズの開発責任者である松本英樹さん(48)が、このほど母校の舞鶴高専を訪れ講演した。自身の技術者としての歩みを述べながら、シビック開発にかけた想いを話し、同校電子制御工学科約120人に向けて、「何でもいい。やりたい事を見つけてほしい」とエールを送った。
 本田さんは平成2年に同校を卒業、(株)本田技術研究所に入社。車体の基礎部分となるシャシーの開発部門に配属後、設計を担当。同17年の8代目シビックをはじめ、欧州アコードなどのシャシー設計のプロジェクトリーダーに就任。昨年9月に国内市場で販売された10代目「シビック」シリーズの開発責任者を務めた。
 「ホンダシビック」は初代の登場が46年前。現在世界170以上の国と地域で販売され、「スポーティなホンダらしさ」を代表する名車の1つ。4~5年ごとに改良型が登場し、8代目が同22年まで国内で販売された。9代目はリーマンショックの影響で国内販売はされず、10代目が7年ぶりに日本市場に復活。松本さんはその10代目新型シビックシリーズの開発責任者に就任した。
 松本さんは、企画開発をするにあたり、「“欧州の乗用車カテゴリーの中でトップクラスの操るよろこび“を目指した」と強調。「その背景には世界の競合車の飛躍的な進化に対する危機感と、シビックは保守的になったという顧客の声があった」と説明し、「従来では世界に通用せず、顧客の満足を得られない。車づくりを根本から見直し、一切の妥協なく開発を行った」と振り返った。
 通常のモデルチェンジの枠を遥かに超える大胆なチャレンジに挑戦。基本骨格である「プラットフォーム」を刷新し、世界で最も厳しい道路条件がそろうドイツのアウトバーンやニュルブリクリンクで徹底的に鍛えた。
 続いて「ハッチバック」「セダン」「タイプR」の3つのモデルについて開発スタイルや性能など技術的な領域について説明。「私たちがこだわり抜き、欧州で鍛えた。その際立つ個性を随所に感じとってほしい」と話した。
 学生たちに向けては「自分が興味を持って精一杯打ち込めるものを見つけてほしい」「失敗を恐れずにチャレンジしてほしい」などとアドバイス。「今日の話が、皆さんの人生に響き、少しでも役立てればうれしい」と締めくくった。
 来年4月に本田技術工業に内定している吉田海斗さん(21)は「大先輩の話が聞けて本当によかった。今日の話を将来にいかしていきたい」と話していた。