食は命なり  料理学院 河田宏子さんへ特別感謝状

食は命なり  料理学院 河田宏子さんへ特別感謝状

投稿日時:2017年3月10日

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 舞鶴料理学院の河田宏子学院長(81)が2月14日、東京都豊島区の女子栄養大学で香川栄養学園から文部科学大臣賞特別感謝状を授与された。
 28年間に渡り府北部唯一の文部科学省後援の「家庭料理技能検定」の試験会場として、多くの資格取得者を輩出、その普及と貢献が評価された。
 河田さんは昭和32年に京都女子短期大学を卒業し、家庭科の教員免許を取得後、
池坊短期大学研究科で華道を学び、華道??教授2級の免許を取得した。
 その後、運命を決定づける言葉と出会う。
 「食は命なり」
 昭和36年、東京の女子栄養大学で行われた研修会で香川綾学長(当時)の話した言葉だった。
 「その言葉を聞いて衝撃を受けました。自分の食生活を見直すきっかけになりました」と当時を振り返る。
 今まで好きなものを好きなだけ食べるという生活をしていた中で、食によって命を与えられるという考えはなかった。
 「戦後、美味しいものがどんどん出てきて、ものが溢れる時代になりました。確かに便利で忙しい人は助かるのかもしれません。しかしそれも食べ方によります。偏った食べ方による成人病などが増えました」
 河田さんは昭和51年に料理学院を開講。香川先生による「食は命なり」の実践だった。当時は引土の駅前ビルに教室を構えた。 平成12年には現在の公文名へ教室を移し、更なる普及に努めた。
 高級食材や難しい料理でなく家庭の味、家の冷蔵庫にある食材でどう作っていくか、共働きの夫婦が増える中で、教室の生徒も男性が増えたという。
 1年半糖尿の薬を飲む男性が訪ねて来て、一緒に食生活を見直し、1年半の指導で薬が必要なくなった生徒もいた。
 「調理師学校ではなく、あくまで一般の方が、すぐそこにある何かで作れるようになること。難しい料理でなく、近くにあるもので美味しく料理すること。それが料理の魅力です。そしてそれによって命が与えられる。食の大切さを学ぶことで健康になって自分の好きなことが出来る。こんな幸せなことはないです」と笑顔で話す。
 「私も元気ですよ。一日に階段を何度も往復します。料理がストレス解消だから、ストレスを感じたこともありません。年を重ねると健康であることの大切さを痛感します。高齢化社会でも、食事で健康になって病院に通う人が少なくなる。目標はそこです」と思いを述べた。
 今後は教室の運営を娘の堀洋子さんへ徐々に移行していきたいと話した上で「私も含めて100歳まで元気なクラスを作りたい。いつまでも元気で、自分のしたいことが出来るクラス。私も楽しみにしています」と笑顔で展望を話す。
 教室では今まで1000人近くの生徒が卒業し、およそ400人が資格を取得した。検定を通して、日本の食文化、正しい食習慣のあり方の普及に尽くしてきた。
 「食は命なり」
 56年前に胸に刻まれたその精神は、舞鶴の地で今も確かに息づいている。