人物館 赤れんが博物館学芸員 西村 航(にしむら わたる)さん ルーツ辿る楽しさ 世界中の煉瓦で伝えたい【舞鶴】

人物館 赤れんが博物館学芸員 西村 航(にしむら わたる)さん ルーツ辿る楽しさ 世界中の煉瓦で伝えたい【舞鶴】

投稿日時:2015年10月6日

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関西大学大学院を卒業し、4月から市の一般職非常勤職員として、浜の市立赤れんが博物館の学芸員を務める。世界42ヵ国の煉瓦、タイル、セラミック、図書など計約1900点の収蔵品の由来などを調べ、次の企画に向け研究に励んでいる。「煉瓦建築は、伝統的な木造でない異国情緒漂う姿に惹かれます」
 中学生の頃から世界遺産に興味があり、高校時代に世界史の先生に影響を受けて、ルーツを辿るおもしろさを知った。関西大学では、文学部総合人文学科で西洋史を学び、古代ローマの形成に大きな影響を与えたエトルリア史に夢中になった。大学院では博物館の勉強も始め、世界各国の近代建築のルーツを辿れる同館を選択し、舞鶴での就職が決まった。
 初の企画展「戦前戦後を歩む赤れんが」(11月30日まで)では、「戦争」「70年」をテーマに、国内の煉瓦建造物を紹介している。旧海軍の魚形水雷庫だった同館同様に戦後も展活用されている18カ所を、6つのテーマを設けてストーリーを作り、来館者が見たい所から見られるよう展示した。
 各地の建造物の見学にも足を運び、企画展で紹介した和歌山市の友ヶ島第2砲台には特に強い印象を受けた。「日本各地で取り上げられている友ヶ島のような廃墟と自然が共存している姿は、葦谷砲台や槇山砲台など舞鶴にもあることをもっとPRしていきたい」
 趣味はプロレス観戦で、エンターテインメント性の高さに展示との共通点を感じるという。単調にならないように波を作り、目玉の展示物へどう惹き付けるかなど、飽きさせない演出を目指す。
 「知らない建物や眠っている所蔵資料を組み合わせ、次どういう企画ができるか考えるのがすごく楽しい。知っていく分だけいろんな視点でテーマが括れる。日々勉強です」
 市内の人たちに、世界的な博物館が舞鶴にあることをもっと伝えていきたいという。

1991年生まれ。与謝野町出身。高校では囲碁部で全国大会に出場。市職員のバスケットボールチームに所属。ももいろクローバーZの大ファン。森町