“いつまでも綺麗に” 叶えたい

“いつまでも綺麗に” 叶えたい

投稿日時:2018年1月5日

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「美容師は特別な日に携わる大切な仕事」と話す橋本さん
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カット後の移動が不要なシャンプー台

 
何歳になっても「綺麗でいたい」「オシャレをしたい」。そんな女性の気持ちに本気で応えたいという一人の美容師が当地にいる。 バリアフリー対応美容室「カットハウスG」の美容師・橋本和子さんを取材した。



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 橋本さんが美容師になったのは26歳の時。美容に興味があり、手に職を付けたいという思いからだった。  当初は大森神社付近の白鳥街道沿いに店を構えた。
 「来て頂いたお客様を最後まで見たい、これが基本。店を構えてからその気持ちを変えた事はありません」と橋本さん。
 どんなに忙しくても客に対して最後まで手を抜かない仕事の姿勢と持ち前の明るさで口コミが広がり客はどんどん増えていった。
 また「美容師は着付けやヘアアップのセットが出来ないと生き残れない。セットは出来ても着付けが出来ませんとはお客様には言えません」と話す橋本さん。17年前に講師の資格を取得した。
 そんな努力も相まって成人式や結婚式は橋本さんに着付けて欲しい。そんな客が絶えなかったという。
 経営は軌道に乗り、忙しいながらも充実した生活を送っていた橋本さん。しかし一つの懸念を抱えていた。
 自身も歳を重ねるにつれ、客も同じように重ねていく。将来を考えたとき、今の設備では思った通りの接客ができなくなる。



【自分の理想とする美容室】



 高齢になっても、身体が悪くても、車椅子でもお客を最後まで見ることが出来る美容室をしたいと思い新しい店を構えることにした。美容師の道に進み16年が経っていた。
 「カットハウスG」は東地区森町のビルの一角にたたずむ。入口はスロープで車椅子での入店が可能だ。
 約80㎡の店内には柱がなく、天井も約2m80cmと高くした。車椅子でも動きやすいようにとの配慮と、空間を広く見せくつろいでもらおうという工夫だ。
 また、パラレロと呼ばれるドイツ製のシャンプー台を設置。パラレロは可動式のシャンプー台で、客はカット後に鏡面から移動しないでシャンプーができる。そのほか、バックシャンプーを3台設置し、大きく背を曲げないでシャンプーが出来るように配慮した。
 また、水はマイクロバブル(微小の気泡が入り圧がかからず跳ね返りがない)で洗髪時に頭皮へストレスをかけない。
 3階には着付けルームを作り、仕事で活用するほか教室を開き若者に技術を教えている。
 「何歳でも綺麗でいたい。オシャレをしたい。女性のそういう気持ちはいつまでも変わりません。そう思う方は沢山おられる。できる限り、そういった方の役にたちたい」と話す。
 入院中に白髪を染めたいという高齢女性の要望をかなえたところ喜ばれ、次はカラーをしたいと希望されたこともあった。
 出来ないと思っていた事が実現する。その時に客の見せる喜びや笑顔が何よりうれしいと話す橋本さん。
 現在、実際に車椅子で来店する女性もいる。以前の店からの常連、その子供、孫と三代で通う客もいる。
 「美容師は裏方。だけど人生の1ページを飾る特別な日に携わる大切な仕事。“美”は夢そのものです」と力強い。



「カットハウスG」は午前9時から午後6時まで。定休日、月曜日・第三火曜日。森町27―14 THビル、駐車場有。
[お問い合わせ]TEL:0773・62・6286。