おもてなしの力 世界へ~舞鶴引揚記念館 英語案内ガイド育成研修会はじまる

おもてなしの力 世界へ~舞鶴引揚記念館 英語案内ガイド育成研修会はじまる

投稿日時:2021年3月16日

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講師の説明を熱心に聞き入る受講生ら
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 コロナ禍のもとで迎える二度目の春が、本市にもいよいよ訪れつつある。この一年間、私たちの社会は大きく様変わりし、ポストコロナの態勢づくりも活発化している。そんな中、平の舞鶴引揚記念館で13日、英語での案内ガイドの育成研修会がいよいよ始まった。現在激減している本市への外国人来訪者。しかし、コロナ収束後を見すえた取り組みには定員を大幅に上回る応募があり、受講者たちは期待を胸に一歩を踏み出した。



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 同館の英語ガイド育成研修会は、昨年末に募集したもの。当初は1月中に3回の講座を予定していたが、緊急事態宣言発令により開催が延期になっていた。
 同館は募集の定員を10人としていたが、予想を大きく上回る28人が応募。開催延期によって、最終的には23人が受講することになった。
 同館の担当者は「ここまでの反響は全く想定していなかった」と嬉しい誤算に顔をほころばせて、「英語を使ってボランティアをしたいという方が、こんなに多く舞鶴にいらっしゃることに驚いた。様々な場面で活躍していただきたい」と期待を寄せた。
 コロナで海外との往来が制限されるようになる前は、本市を訪れる外国人は増加の一途をたどっていた。同館の調べでは、2018年度の海外からの来館者は768人、2019年度は1225人となっている。2020年度はほぼゼロとなってしまったが、コロナが収束すれば海外からの来館者は再び増加すると同館は考え、研修会が実現した。 
 研修会の講師は、東京都出身で現在は市内在住の鈴木真奈さん(37)。幼少期と大学時代の計11年間をスコットランドで過ごした鈴木さんが、流暢な英語で自己紹介し研修会は幕を開けた。
 



【市外からも多くの受講者】



 この日参加した受講生は17人。16歳から77歳までの幅広い年代からなる受講生は、それぞれ英語で自己紹介をし、参加者全員が真剣に耳を傾けた。市外からは、綾部市・宮津市・福知山市・小浜市からの参加者もあり、反響の大きさがうかがえた。
 西舞鶴高1年の一水和樹さん(16)は、「小学生の時のふるさと学習で引揚に興味を持った。英語の勉強にもなると思い、受講を決意した」と話した。
 舞鶴国際交流協会にも所属する市内在住の鍋師静子さんは「大学生の時に1年間の留学経験があり、長年英語に親しんできた」と話し、「ホームステイの受け入れをすることもあり、しっかりと学んで今後に生かしていきたい」と力を込めた。
 この日受講生らは、引き揚げ・シベリア抑留に関する概要説明を受けたり、実際に記念館内を見学したりと、意欲的に活動した。今後2回の講座を通して、より深く学んでいくという。
 まちづくりに欠かせないボランティアの力。舞鶴の「おもてなしの力」が、より多くの場面で発揮されることを期待したい。