大切なのは、あきらめない気持ち~聾学校で芸術鑑賞会「くら&とし」伝統芸能・猿まわし

大切なのは、あきらめない気持ち~聾学校で芸術鑑賞会「くら&とし」伝統芸能・猿まわし

投稿日時:2019年11月5日

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圧巻のクライマックス「ブロック崩し」
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猿まわしの楽しさを手話で伝える大場さん(左)

 日本の伝統芸能「猿まわし」が聾学校舞鶴分校の芸術鑑賞会で披露された。来場者は、目の前で繰り広げられる笑いあり感動ありのステージを楽しんだ。今年の鑑賞会を検討する際「お猿さんが大好き。猿まわしが見たい」と児童からの希望があり企画、開催された。



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 この日は分校の児童、保護者のほか舞鶴こども園、明倫小ひまわり学級からも子どもたちが招かれた。地域開放事業としており分校周辺住民の参加もあった。
 猿まわしを披露したのは、くらのすけ(ニホンザル)とトレーナーの箕輪俊彦さんのコンビ「くら&とし」。サポートスタッフの大場由佳さんが傍らで手話を担当した。「くらのすけがいろんな芸をします。成功するように皆さん大きな声で応援してください」箕輪さんの言葉を大場さんが手話で子どもたちに伝えた。
 くらのすけが最初に覚えた芸「二足歩行」で幕が開け、笑いが起こるなか箕輪さんは「簡単そうに見える二足歩行でもくらのすけは時間をかけてたくさん練習をしました」と子どもたちに話した。野生では四足歩行するニホンザル。人間では当たり前の二足歩行を、くらのすけがあきらめずに一生懸命努力し習得ことを箕輪さんは伝えた。
 披露される芸は次第に難易度が上がり、2m以上ある竹馬を自ら立ち上げ、するすると登り、楽々と乗りこなす姿を来場者らは感心した表情で見上げた。
 箕輪さんはショーの中で、あきらめないことの大切さを幾度か繰り返した。「あきらめずに練習をして褒めてもらうと嬉しい気持ちになります。応援してもらうと難しかった事もできるようになります」と微笑んだ。
 クライマックスでは全国でもくらのすけにしかできない高度な技「ブロック崩し」が披露された。2列ずつ8段に積まれたブロックの上で逆立ちをするくらのすけ。両手を器用に使って16個のブロックを崩しながら降りてくる大技で、現在も練習を重ねているという。全員が固唾をのんで見守るなか見事に成功したくらのすけを大きな拍手と歓声が温かく包み込んだ。
 分校の児童は「お猿さんのジャンプが格好良かった。すごかったし楽しかった」と笑顔で言い、近所に住む女性は「我を忘れて心の底から楽しめました。見に来て本当に良かったです」と興奮冷めやらぬ様子だ。
 手話を通して子どもたちに猿まわしの楽しさを伝えた大場さんはトレーナーとして「手話を取り入れた猿まわし」を披露するため日々奮闘中という。
 箕輪さんは「皆さんも頑張っているお友達を笑顔で応援して元気にしてあげて下さい」と改めてあきらめない気持ち応援する気持ちの大切さを優しく伝えた。