かざはな朗読会 100回達成

かざはな朗読会 100回達成

投稿日時:2019年3月8日

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100回の節目を迎えた、かざはな朗読会の皆さん

 朗読愛好会「かざはな」の100回目となる朗読会が1日、勤労者福祉センターで開かれた。平成20年に発足し、月1回の朗読会を中心に11年に渡り活動を続けてきた。代表の田岡紀代子さんは「聞いて下さる方がいるからこそ続けてこられた。人生の経験を積んだ高齢者だからこそ物語に深い思いを込めることができると思っています。今後も学習を重ねながら活動を続けていきたい」と喜んでいる。
 「かざはな」は現在会員10人。月1回の朗読会のほか、市内の小学校や高校、福祉施設への朗読。また、赤れんがパークや総合文化会館で行う年1回の「朗読コンサート」などで、多くの市民に朗読の奥深さや楽しさを伝えてきた。
 練習では会員たちが読み込みを重ね、作品のストーリーに込められた筆者の思いを汲み取る。声の強弱や、フレーズの間合い、シーンに合った音楽など、聞き手に飽きさせない工夫で心を掴んできた。
 昨年12月には100回目を前に記念朗読会を開催。約100人の市民が足を運んだ。
 この日は、約30人が参加。演目は「がばいばあちゃん」(作・島田洋七)、「鼻」(作・芥川龍之介)、「おじいちゃんがおばけになったわけ」(作・キム・フォップスオーカソン)で、太田美智子さん、佐織久子さん、江守美恵子さんがそれぞれ朗読した。
 エッセイ「がばいばあちゃん」では、貧しく辛くても人間としての強さと温かさを積み上げていくばあちゃんと主人公の日常を、ほっこりとした口調で読み上げた。
 小説「鼻」では、大きな鼻を持つ主人公が、なんとか自尊心を保とうとする繊細な心の動きを聞き手に伝えた。観客は、目を閉じて読み手の語り口に耳を澄ましていた。
 参加した女性は「たまに聞きに来ます。今日の朗読も場面が目に浮かぶようでとても分かりやすく面白かった」と満足そうだった。
 閉会のあいさつでは、会員の矢野武さんが「100回の節目を迎え、これからまた新しい一歩を踏み出してきたいと思います。どうかこの小さな文化活動を支えて頂ければと思います」と述べると、大きな拍手が会場を包んだ。