1人1人寄り添った支援を 障害者たち、ベンガラ染め作る ほっこり えんがわ工房開く【舞鶴】

1人1人寄り添った支援を 障害者たち、ベンガラ染め作る ほっこり えんがわ工房開く【舞鶴】

投稿日時:2016年4月22日

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ベンガラ染めの作品づくりと販売をする行永の「えんがわ工房」が、今月から本格的に活動を開始した。障害者支援施設を運営する一般社団法人ほっこり(橋本伸子代表)が、1人1人に寄り添った支援をしようと、舞鶴市小倉の「ほっこりステーション」の作業場として開設した。利用者たちは手ぬぐいの染めなどに取り組んでいる。(青木信明)
 障害のある人たちが笑顔で過ごせる居場所づくりをと、昨年5月に同ステーションを開設。生活介護と就労継続の事業として農作業、外出のレクリエーションなどを行ってきた。
 利用者たちは1つのフロアで過ごしているが、重度の知的障害者は人の出入りがあると落ち着きがなくなり、軽度の人は地域住民とのふれあいが必要なことから、両立させる難しさを感じた。そのため個々に合った支援を大切にしようと、別の場所で工房を整備した。
 ベンガラ染めは土から取った染料を使うため、自然な柔らかい風合いの色が特徴。絵の具と同じで混ぜると様々な色を作りだすことができる。橋本さんが知人から勧められワークショップで体験し、だれでもできる手軽さから事業に選んだ。
 染料液に布を染める、バーコードをつける、染めた布に言葉を書くなど、5人の利用者が自分に合った作業を分担する。布を巻いて輪ゴムで留め、複数色の染料液に浸すと、複雑な模様の作品もできあがる。手ぬぐい(680円)、バッグ(1000円)、巾着(480円)などを仕上げる。
 今春に舞鶴支援学校を卒業した齋藤結美さんは布に、「空にうかぶ白い雲 ふわふわ自由にうかんでる くもが笑ってる」と自作の詩を筆で書いた作品などを作った。「字を書くことと考えるのが好きです。思い浮かんだ言葉が形になってうれしい」と励んでいる。染めを担当する福尾知孝さんは「1つのものがいろんな形や模様になっていくのが楽しい」と述べた。
 橋本さんは「地元の土で染料を作ってお土産の商品を開発したい。参加者が地域の土を持ち寄ってベンガラ染めをするワークショップもできれば」と話している。
 商品は工房や彩菜館東店、ふるるファームで販売している。工房は元古本屋「ブックハウスほのぼの屋」の建物。【問い合わせ】電話77・8110、えんがわ工房。

写真1=布を染める利用者とアドバイスする橋本さん(左)
写真2=ベンガラ染めの作品