JR西駅前「引揚列車見送りの松」銘板設置 元国鉄マンの吉岡さんら呼びかけ剪定【舞鶴】

JR西駅前「引揚列車見送りの松」銘板設置 元国鉄マンの吉岡さんら呼びかけ剪定【舞鶴】

投稿日時:2008年12月5日

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終戦直後の昭和20年10月7日、舞鶴西港に入港した引揚第一船「雲仙丸」で、祖国の土を踏んだ揚げ者の帰郷を見送った松の木が、伊佐津のJR西舞鶴駅前の駐車場に植えられている。忘れ去られようとする松を守ろうと、元国鉄マンの吉岡貞次さん(78)=引土=の呼びかけで、このほど枝の剪定が行われ、「引揚列車見送りの松」の銘板も設置された。  吉岡さんによると、終戦直後の西舞鶴駅周辺は、軍の命令で防火帯をつくるため民家が取り壊され、がれきなどが散乱する状態だった。引揚船を迎え、引き揚げ者や出迎えの家族のための休憩所が設けられたが、こうした状態を改善するための環境整備が図られ、松やモミジなどが植樹されたという。  その後、西舞鶴駅前の整備が行われ、植樹された木々は、旧国鉄舞鶴機関区のあった現在の駅前駐車場に移植された。松の木だけが残り、いつのころからか「引揚列車見送りの松」と呼ばれるようになったという。  吉岡さんは、退職後も剪定されることもない松を見て、「何とか松を守りたい」と、西舞鶴地区の昭和17、18年生まれの人達でつくる同年齢グループ「豪友会」の山本公彦会長に相談。同グループのメンバーで、造園業を営む吉田和夫さん(66)=大波上=が、ボランティアで剪定作業を行った。樹齢70年で高さ10メートル、幹回り1.5メートルの松は、きれいに剪定され、吉田さんは「まだまだ元気な木で、大丈夫です」と、太鼓判を押した。  この松の由来を知ってもらうため銘板を設置し、吉岡さんは「長年、気に掛かっていた松が、皆さんの協力で守られることになり、ほっとした気持ちです」と話していた。

写真=剪定した松を見る吉岡さん(左端)ら

【舞鶴】