8月10日~9月20日、京都国立博物館特別展覧会 舞鶴から高倉神社と倭文神社の宝物出品【舞鶴】

8月10日~9月20日、京都国立博物館特別展覧会 舞鶴から高倉神社と倭文神社の宝物出品【舞鶴】

投稿日時:2004年7月20日

0407201

0407202

0407203

8月10日から京都国立博物館(京都市東山区)で始まる特別展覧会「神々の美の世界―京都の神道美術―」で、舞鶴から高倉神社(長浜)と倭文(しどり)神社の宝物が出品される。高倉神社所蔵の男神と女神坐像と陶製の狛犬一対、倭文神社の男神坐像。4点とも市指定の文化財で、同博物館では貴重な神道の作品として展示することにし、すでに現地を訪れて調査などもした。会期は9月20日まで。特別展覧会は同博物館や京都府神道青年会などの主催。青年会の創立50周年を記念し、神々の美の世界と題して京都府下の神社が所蔵し、ふだんは見ることができない宝物を一堂に集めて、その魅力を紹介する。京都は平安京以前にまでさかのぼる歴史があり、数多くの古社に恵まれ、貴重は作品が伝わっている。「神々の姿」や「京のお祭り」などのテーマを設け、神像や祭礼図などを展示する。高倉神社と倭文神社へ出品協力の依頼をした。高倉神社は創建の年代は明らかではないが、古くは現在地の裏山山上に置かれていた。天文六年(1537)の棟札が残っている。春日大神などを祭神とする。男神坐像(高さ51センチ)と女神坐像(同48センチ)はともに一本造り。鎌倉時代の作という。狛犬は阿(あ)形(高さ31センチ)と吽(うん)形(同32センチ)で、江戸時代(桃山)の作。安久焼きと伝えられる。両作には「慶長十八年(1613)八月十五日」の年銘のヘラ書きがあり、この地方での窯業を知る貴重な遺品となっている。倭文神社は「天羽槌雄命(アメノハツチオノミコト)」を祭神とし、延喜式に記された約千年の歴史をもつ古社。現在は水田地帯が広がる中に繁る森に囲まれた地に立つ。神体の男神坐像は木造で、平安後期の藤原彫刻の作という。体部は簡潔で穏やかな起伏で表現されている。同神社氏子総代の嵯峨根長明さんは「出品をうれしく思い依頼を引き受けました。地元の貴重な遺産として地域の皆さんに見直してもらえる機会になると思います」と話していた。同博物館では「両神社の坐像は研究者の間でもすぐれた作品と評価されている。狛犬の年号ははっきりしており、陶器史の上からも貴重な資料だ」としている。月曜は休館。
【問い合わせ】電話075・525・2473、同博物館(テレホンサービス)。
写真=左から高倉神社所蔵の陶製の狛犬一対。同神社の男神(左)と女神坐像(舞鶴市発行『舞鶴の文化財』より)。倭文神社所蔵の男神坐像