金井さん、アジアからイギリス陸路の撮影旅 「夢屋」「ホテルマーレたかた」で写真展【舞鶴】

金井さん、アジアからイギリス陸路の撮影旅 「夢屋」「ホテルマーレたかた」で写真展【舞鶴】

投稿日時:2005年5月6日

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アジアやヨーロッパを旅しながら撮影した舞鶴市行永東町の金井仁さん(29)が、写真展「むこうがわのにちじょう」を昭和台の画廊喫茶「夢屋」で開いている。イギリスのロンドンを目指し2年3カ月かけて陸路でチベットや中近東など約30カ国を巡り、人々の日常の暮らしにカメラを向けた。中国奥地の宿の厨房で朝食を作る女性、東西の文化が融合するイスタンブールのまちの様子など、静けさとざわめきが印象的に捉えられている。金井さんは高校卒業後、地元の会社に就職したが毎日の暮らしが単調になったころ、海外の国を見てみたいと思った。作家の沢木耕太郎の著書『深夜特急』で旅のスタイルに衝撃を受け、陸路でイギリスに向け1999年7月に台湾から出発した。元々写真に興味があったわけではない。その旅の途中、中国・北京で日本人の商業カメラマンが撮影したモスクワの街角の写真を見て、路上のにぎわいが聞こえてきそうなリアリティーに驚き、自分でも撮影しようとカメラを購入し撮影をするように。東アジアを回った所で資金が尽き、翌年11月に帰国した。次回は撮影をしながら目的地まで到着しようと、働いて約170万円の資金を貯め、カメラの機材を買って技術を独学して準備をした。2002年6月に再出発し、ロンドンに翌年11月に着いた。インドで強盗に襲われ頭を棒で叩かれ縫うけがをしても、カメラを離さず旅を続け、トルコで安宿の管理人も体験。生活感ある写真をテーマに、リバーサルフィルム150本に撮りきった。昨年9月に帰国した。写真展には主に2度目の旅で撮影した作品30点(四つ切りワイド判)を展示。タイ・バンコクの渡し船でタバコを吸って一服するおじさん、残骸となった高射砲で遊ぶアフガニスタンの子供、列車の中から顔を出す子供を逆光で捉えたインド・ダージリンの駅の1こま、チベット・サチャの村で刈り入れられた麦の埃が舞う風景などがある。5月30日まで。金井さんは「国や文化が違っても、人のすることは世界中どこに行っても変わらない。退屈の代名詞のように思っていた日常生活が、撮影旅行を通してとても尊いものだと感じました」と話していた。いまは市内のスタジオでブライダル撮影の仕事をする。また、浜のホテルマーレたかたでも、同じく旅の写真を展示している。今月末まで。

写真=チベットや中近東など約30カ国を巡り、人々の日常の暮らしを撮った作品と金井さん