近代化遺産「旧西商工会館」保存・活用を検討 市教委が専門家の建物調査 、5月10日現地説明 【舞鶴】

近代化遺産「旧西商工会館」保存・活用を検討 市教委が専門家の建物調査 、5月10日現地説明 【舞鶴】

投稿日時:2009年5月8日

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近代化遺産である北田辺の旧西商工会館の保存・活用を検討する市教委は、専門家による建物調査を実施し、5月10日午後1時から現地説明会を行う。1~3月にかけて調査を担当した京都工芸繊維大学の日向進教授は「19世紀末のヨーロッパ建築の流行が見られる魅力的な建物」とする。建物は1922(大正11)年、舞鶴税務署として建築。その後に廃庁され、舞鶴出身の篤志家の有本國蔵氏らが払い下げを受けるための費用を舞鶴町に寄付、27年、土地・建物を町が取得し町立図書館として使われた。68年から2005年まで舞鶴西商工会館として活用された。木造2階建てで外観はタイル張り。屋根は桟瓦葺きだが、外から瓦は見えず洋館風な仕上がり。増改築が繰り返されいくつかの部屋が区画されているが、今回の調査で当初の平面図面を復元した。当初1階は玄関ホールを抜けると大部屋があった。階段手すりや親柱、各室の扉廻りなどには直線的、幾何学的な模様となっており、19世紀末のヨーロッパの建築の影響が見られる。日向教授は「税務署が建築された当初の姿に復元できる手がかりは十分ある。貴重な財産だ」と指摘する。現在空き家の建物は、2階部分が雨漏りによる傷みが進み、東側の外壁もタイルが崩落し保存が急がれる。市教委は市民の意見を聴きながら今年度内に、保存・活用に向けた基本設計を出す予定。現地説明会は日向教授が解説する。無料。
【問い合わせ】電話66・1073、市教委

写真=東側の外壁のタイルが崩落している