見えない壁 越えられる 視覚障害の小林さん 京都ライフセービング記念講演会【舞鶴】

見えない壁 越えられる 視覚障害の小林さん 京都ライフセービング記念講演会【舞鶴】

投稿日時:2015年11月17日

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海水浴場での救難活動などをするNPO法人京都ライフセービング(山本良徳理事長、会員18人)が創設15周年を記念し、このほど浜の総合文化会館で講演会を開いた。ほぼ両目が見えない中、フリークライミングで活躍するNPO法人モンキーマジック代表の小林幸一郎さん(47)=武蔵野市=が、自らの体験と夢を語った。
 2000年、市民有志で神崎海水浴場を拠点に舞鶴ライフセービングクラブを設立し、海水浴客の海難事故防止や救助などの活動をスタート。08年に拠点を宮津市の天橋立海水浴場に移し、10年に法人化した。
 小林さんは高校生からフリークライミングを始めた。28歳で目の難病が見つかり、徐々に視力を失った。失意の中で医師から「あなたはどう生きたいのか」と声をかけられ、「出口が見えないトンネルに少し光が射した」と振り返る。
 エベレスト登頂に成功した米国の全盲の男性クライマーに出会い、フリークライミングで視覚障害者たちの可能性を広げる現在の活動へ踏みだすよう、背中を押してもらった。キリマンジャロ登頂を成し遂げ、フリークライミングの世界選手権視覚障害者部門で優勝した。
 小林さんは「視力を失ったが自分にはクライミングがあったと気づかせてくれた。自分の経験を次の人達につなげていきたい」と結んだ。

写真=体験を語る小林さん