被害患者の苦しみ 映像で伝える 舞鶴ウイルス性肝炎を考える会 自ら闘病体験語る 国に早急な支援を求める【舞鶴】

被害患者の苦しみ 映像で伝える 舞鶴ウイルス性肝炎を考える会 自ら闘病体験語る 国に早急な支援を求める【舞鶴】

投稿日時:2013年6月28日


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「舞鶴ウイルス性肝炎を考える会」(三宅あき世話人、会員40人)が、肝炎の治療の苦しさと国からの医療費支援のない実態などを多くの人に知ってもらおうと、昨年の手記集に続いてDVDの製作に取り組んでいる。被害患者の会員4人が、自らの闘病の体験を語る姿を映像に収録した。安心して治療と生活ができる早急な体制づくりを国に求めている。
 肝炎患者は全国で約350万人とされ、B型肝炎は集団予防接種での注射針の使い回し、C型肝炎は汚染された血液を使った血液製剤の使用など、大半が不適切な医療行為による感染と言われる。放置しておくと肝硬変や肝がんなどへと進行する。
 全国の患者団体が、国のなおざりな感染症対策が原因で感染が広がったとして訴訟を起し、国の肝炎基本法が成立した。が、肝炎ウイルスの無料検査は一部の医療機関で行われるだけで、重症患者への医療費助成はなく、カルテがないため訴訟で救済された原告もわずかしかいない。
 2009年に結成した同会は、進行する病と高額な医療費、今もある偏見や差別に苦しむ声を知ってほしいと昨年、手記集500部を作って配布。しかし、すでに7人の会員が亡くなり、肝炎患者の置かれた厳しい現実を一層伝えていこうと、支援会員の阪本みさ子さん(63)=市場=の提案で、映像で訴えることにした。
 舞鶴市と与謝野町在住の会員が実名での出演に協力し、阪本さんが撮影した。出産の時に受けた大量の輸血を機に急性肝炎を発症した女性(77)は、肝硬変に移行し仕事も辞めざるをえなくなり、いまは何度も肝がんを再発して大阪に入院して治療を受ける生活を繰り返し、「いまはどう死ぬかを考えるようになった」などと語った。
 また、別の女性たちも重症化する病への不安、高額なインターフェロン治療で全身の倦怠感や生きる気力の喪失などの副作用に苦しんだ体験を振り返り、対策を怠った国への静かな怒りと医療費助成を訴えた。
 三宅さん(75)は「昨年は手記で患者の苦しみを知っていただきましたが、患者のことが忘れさられないよういろんな手段で伝えていきたい。出演者は勇気をもって語ってくださいました」と話している。試写を行ない会員の意見も取り入れ近く300枚完成の予定で、希望者に無料配布する。
【問い合わせ】電話78・9133、三宅さん

写真=DVDの完成に向け、試写を行った会員たち