行永家住宅 秋季一般公開−190年の歴史に住む

行永家住宅 秋季一般公開−190年の歴史に住む

投稿日時:2016年12月6日

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「現役の家を継承していくことが大切」と語る行永さん(写真右から2番目)
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国の指定重要文化財である小倉の「行永家住宅」で23日、秋季一般公開(主催=舞鶴市小倉行永家住宅保存維持協力会)が行われた。
 行永家住宅は主屋が1975年に重要文化財登録され、道具蔵、新蔵、敷地が2003年に重要文化財登録された。
主屋を囲むようにして道具蔵、新蔵、木屋、米蔵、味噌蔵が建ち並ぶ。
主屋は木造平屋一部2階建て、間口18m、奥行き13m、入母屋(いりもや)造りで、丹後地方に現存する瓦葺き農家としては最も古く、材木購手形や大棟(おおむね)鬼瓦のへら書きなどで10年の歳月をかけて1825年に建築されたものと考えられている。
 土間は「六本組」と呼ばれる組み方で、編むようなかたちで太い梁組が格子状に組まれており、東舞鶴から若狭にかけて見られる独特な梁組を見ることができる。
 また、建築に使用された構成部材の7~8割に松の木が使われており、スギやヒノキなどは10%に満たない。青葉山のふもとから伐採されていることなども分かっており、当時の様子を伺うことが出来る。
訪れた人は土間のかまどを囲って座り、かまどから出る湯気を通して江戸時代の農家屋敷の雰囲気に思いを馳せる姿が見られた。
京都市内在住の同家所有者である行永壽二郎さん(84)は現在、地元住民の保存会の助力を得ながら毎月1,2回来鶴し、実際に住むことで保存に努めている。
「文化財は活用しなければならない。住んでこそ古民家建築の意味があります。次の時代に引き継ぐことは簡単ではないですが“旧”ではなく、現役の家を継承していくことが大切です」と思いを語った。

「行永家住宅」は毎年春・秋に一般公開。午前10時~午後4まで。入場無料。問0773・66・1073市教委。