舞鶴の歴史研究に大きな光 井上さんと高橋さん 企画展で業績紹介 市郷土資料館で2月5日まで 「ふるさとの文化財を守る」【舞鶴】

舞鶴の歴史研究に大きな光 井上さんと高橋さん 企画展で業績紹介 市郷土資料館で2月5日まで 「ふるさとの文化財を守る」【舞鶴】

投稿日時:2012年1月10日

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舞鶴の歴史研究に多大な足跡を残した2人の元舞鶴市文化財保護委員会会長の業績を紹介した企画展「ふるさとの文化財を守る―井上金次郎と高橋卓郎」が、北田辺の市郷土資料館で開かれている。2人が残した論文や資料、寄贈した書籍などが並び、地域の歴史の掘り起こしに傾けた情熱を伝えている。  井上さん(1912~2002年)は市の文化財保護条例の制定、市史編纂、地方史研究会結成などに尽力したほか、長谷山房を主宰して多くの後継者を指導するなど、舞鶴や府北部の郷土史研究の礎を築いた。収集した資料など2600点が市教委に寄贈された。  一方、小学校教諭となった高橋さん(1926~2009年)は、地域の民俗への関心がやがて調査へと向かい、新舞鶴小時代に「新田開発の研究」を発表したり、三浜地区に製塩土器があったことを突き止めた。  また、本紙に松本節子さんが523回の長期連載した「舞鶴・文化財めぐり」で、取材や資料提供など協力、海軍の軍都だったため研究が制限された地域の寺社などを紹介した。1000回以上の講演をこなし、地域の歴史の魅力を語った。  企画展では、井上さんが日刊紙「新舞鶴時報」に1934年に発表した最初の論文、発足に関わった郷土史グループの準機関紙で1939年に創刊された「郷土と美術」など、戦時中の文化状況を知る資料が展示された。  高橋さんの浮島地区の新田研究に関連し、浮島干拓の様子を記した江戸時代の絵図、「舞鶴・文化財めぐり」の記事や写真、浦入遺跡から出土した丸木舟発見までの体験を語った講演会の原稿など貴重な資料を見ることができる。
 2月5日まで。入館無料。【問い合わせ】電話75・8836、同館

写真=高橋さんの研究を展示したコーナー