舞鶴高専が民間企業と筋交いを共同開発 炭素繊維で耐震補強、学生寮で試験的に施工【舞鶴】

舞鶴高専が民間企業と筋交いを共同開発 炭素繊維で耐震補強、学生寮で試験的に施工【舞鶴】

投稿日時:2008年4月1日

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白屋の舞鶴高専(小野紘一校長)は、炭素繊維の先端材料を筋交いに使った耐震補強の工法を、民間企業と共同開発し、鉄筋コンクリート造りの学生寮で試験的に施工した。従来の鉄鋼を用いるのに比べて、強度があり費用が安く工事期間も短縮できる。今後は木造住宅への適用に向け研究を進める。  国は建物の耐震化に向け改修を促進しているが、費用の面から耐震補強は進んでいない。土木工学を専門とする小野校長は、1995年の阪神・淡路大震災の被災地の状況をつぶさに見て復旧に携わった体験から、耐震化の普及を図る工法を開発しようと、素材メーカーや地元の金属加工会社ら5社と同高専で連携し研究にあたった。耐震診断で強度不足だった学生寮で実験を試みた。  横揺れから倒壊を防ぐ筋交いを建物に入れる工法は従来からあるが、その筋交いにゴルフクラブに使われる炭素繊維のロッドを利用。軽量素材ながら鉄の10倍の強度がある。直径10ミリのロッド3本を1束にして、長さ7.5メートルの筋交いに加工し建物外部に取り付けた。鉄骨に比べ費用と工期は3分の2で済み、建物の外観に与える影響も少ない。50トンの力に耐える。設置には圧縮の力が抜ける工夫も施した。  小野校長は「補強には費用がかかるため高齢者の住宅ではなかなか進んでいない。今回の実験を踏まえて木造民家に適用できるよう、さらに研究をしたい」と話す。

写真左=筋交いで補強した学生寮
写真右=筋交いに使った炭素繊維のロッド

【舞鶴】