舞鶴赤十字病院が乳がんの早期発見へ 8月末、府北部初のマンモトーム導入【舞鶴のニュース】

舞鶴赤十字病院が乳がんの早期発見へ 8月末、府北部初のマンモトーム導入【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年6月3日

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全国的に女性の乳がんが増えているのに対応して、倉谷の舞鶴赤十字病院は、乳がんの早期発見に役立つマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)を今月末に、マンモトーム(吸引式組織生検装置)を8月末に導入する。視触診で分からなかった乳房内の病変をマンモグラフィで発見し、その病変が良性か悪性かを、マンモトームにより1回の検査で確実に、小さな傷跡しか残さず診断できる。マンモトームの導入は府北部の病院では初めて。同病院の担当医は府北部の乳がんセンターを目指したいという。
 以前は母乳による子育てで、乳腺が萎縮しがんになることは少なかったが、晩婚化や結婚しない女性、出産しても母乳を与えない母親が増えるのに伴い、乳がんは増加傾向にある。2000年は全国で乳がん患者は約3万5000人、乳がんの発見が遅れて亡くなった人は約8000人という。
 乳がんは早期発見し治療すれば治癒率は高く、国は3年前に乳がん検診で50歳以上の対象者に視触診とマンモグラフィの併用を指針とした。マンモ併用による発見率は視触診だけによる発見率に比べ、6倍強となっている。が、マンモ併用検診に助成をする自治体がまだ少なく、X線写真の高度な読み取りができる医師が地方に少ないこともあり、併用検診はまだ広がっていない。
 マンモグラフィはすでに市内の病院でも導入されているが、舞鶴赤十字病院は今春にマンモ読影A判定の資格を持つ大江信哉医師(41)を外科副部長に迎え、7月1日からマンモを稼働させることにした。当面は女性技師が週1回、検査を担当する予定。
 また、同病院が九月から稼働させるマンモトームは、特殊な針を乳房内に差し込み、組織を採取して病変が良性か悪性かを検査をする。これまでの手法では長期間かかり、病変周辺を手術で大きくとるなどしていたが、マンモトームは入院せず30分で傷も5ミリと小さく、患者の経済的・精神的負担の軽減につながる。経験豊富な医師でないと検査が難しいため、府内には京都予防医学センターに1台しかない。
 大江医師は「まず発見には早期の検診が大切です。早期発見の正確な診断に向け人材や設備を整え、3~5年後には府北部で中心となる乳がんセンターを目指したい」と話していた。
【問い合わせ】電話75・4175、同病院。
写真上=外科副部長に迎えられた大江医師
写真下=導入が決まった吸引式組織生検装置のマンモトーム