舞鶴医療センター付属看護学校 アジサイから看護学ぶ 入院の少年が見守った花 城南中から里帰り【舞鶴】

舞鶴医療センター付属看護学校 アジサイから看護学ぶ 入院の少年が見守った花 城南中から里帰り【舞鶴】

投稿日時:2012年6月26日

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行永の舞鶴医療センター付属看護学校の花壇に、看護学生たちが大切に育てているアジサイが花を咲かせている。20年以上前に同センターに入院していた少年が見守り続けたアジサイが元で、株分けされた城南中学校から里帰りして植えられた。学生たちはアジサイと少年から看護と命の大切さを教わっている。  少年は中筋小6年だった1986年、急性骨髄性白血病で同センター(当時は国立舞鶴病院)に入院した。小児科病棟で治療を受ける中、「季節を忘れずに花が咲き、挿し木で増えるアジサイを植えては」と看護婦長に話したのがきっかけで、病棟庭に植えられ少年もいつも病室の窓際から眺めていた。  そして88年7月2日、亡くなる直前まで「花に水をやろう」と気にかけていた。その後、看護婦長が少年が通うはずだった城南中で講演したのを機に、このアジサイの挿し木が同校に植えられ、いまでは大きく育ち記念碑も立っている。  一昨年、看護学校職員が同校を訪れた際、当時の城南中校長からアジサイの里帰りを提案され、看護学校校舎前の花壇に1株を移植。学生会を中心に水やりと草とりを続け、昨年から徐々に花を付け、今年は7輪の花が咲いている。  学生会役員の人見明穂さん(19)は「アジサイから病院の中だけで行うことが看護ではないと教わった。亡くなった後も少年はみんなの心の中に生きています」、同会会長の小野山和さん(20)は「今年もきれいに咲いてくれたので、これからも後輩たちが世話を続け大切にしてほしい」と話す。

写真=いまは亡き少年の想いを大切に、花の世話をする学生たち