精神障害者の地域生活支援へ ボランティアグループ「心の会」結成 【舞鶴】

精神障害者の地域生活支援へ ボランティアグループ「心の会」結成 【舞鶴】

投稿日時:2002年2月5日

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府舞鶴保健所などが精神障害者への理解を深めてもらおうと昨年講座を開いたが、受講を終えた市民たちがこのほど、精神保健ボランティアグループ「心の会」を結成した。すでに、今春に開設予定の精神障害者社会復帰施設の建設を支援するなどしているが、今後は医療や福祉と連携して活動を考えていきたいという。障害者たちの地域で暮らしたいとの願いに応え、地域生活を支援する施設や制度は今後整備されていくが、それをサポートする市民のボランティアの役割も課題となってくる。
 同保健所と市社会福祉協議会が、精神障害者とその家族を理解し心の触れ合いを目指して、昨年6月から8月に計5回、初めての「心の健康講座」を開いた。元看護婦やホームヘルパーなどの20人が受講し、国立舞鶴病院精神科の看護婦の話を聞いたり、精神障害者が働くまいづる共同作業所で実習を体験。修了後、その内の18人が今後も継続した活動をしようと、ボランティアグループをつくった。
 同会は昨年、作業所の運営を支援するバザーや社会復帰施設建設の募金づくりに協力した。続いて今後の活動について、同病院精神科デイケアセンターや共同作業所とも協議し、作業所へは2月から週2回メンバーらが通い交流を始めた。また、精神障害者の社会復帰を支援する同センターも見学し、職員から利用者らの活動の説明を受けた。その中で何ができるかを検討し、4月からの活動を考えている。
 同センター精神保健福祉士の下坂真澄さんは「今後患者は病院から地域で暮らす人が増えてきますが、まだ精神障害者への偏見はあります。そうした時、地域に暮らす市民がボランティア活動を通して、障害者への理解を広げていくという役割も担ってくれると思います」とボランティアを歓迎していた。
 また、まいづる共同作業所でも「今春オープンする社会復帰施設で利用者との交流のほか、4月から本格的に始まる精神障害者を対象としたホームヘルプ事業でも、ヘルパーの手の回りにくい分野でボランティアの力を貸してもらえれば。そのためにも精神障害について一緒に学んでほしい」と期待を寄せている。
 同会代表の伊藤靖枝さん(55)=安岡=は「デイケアセンターを見学して、何とか自分たちでもできそうかなと話し合いました。必要な人に役立つことができればとの思いで、ゆっくりと息長く取り組んでいきたい」と話していた。