空き家バンク利用者1号の稲葉さん(上漆原) 百姓ブルースマン目指し本格的に「無農薬でトマト栽培」 【舞鶴のニュース】

空き家バンク利用者1号の稲葉さん(上漆原) 百姓ブルースマン目指し本格的に「無農薬でトマト栽培」 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2002年7月5日

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市の空き家バンクを利用して、京都市から上漆原に移ってきた稲葉浩幸さん(41)が、百姓ブルースマン目指して奮戦している。昨年までは自宅で食べるだけの畑作りをしていたが、今年は料理に適した昔懐かしい品種のトマトの栽培を始めた=写真。ライブ活動もするシンガーの稲葉さんは、自作のブルースを聴かせて無農薬でトマトを育てている。いま赤く色づき出し、市内で出荷先を探している。将来はケチャップなどに加工して販売することも考えている。
 空き家バンクは、農村部の市民に空き家を登録してもらい、舞鶴に移住して就農を希望する人らに、市がその情報を提供する制度。京都市でアルバイトをしながら音楽活動をしていた稲葉さんは、平成12年10月に空き家バンクの利用者1号として引っ越してきた。
 ブルースバンドのボーカリストだが、元々生まれ育ったのは静岡県伊豆半島の田舎。都会生活よりも自然の恵みを受けて暮らす方が、自分らしく音楽ができると思い妻と2人で来た。昨年は野菜を作る一方、舞鶴市内でアルバイトをしながら、週に一度は京都市内などのライブハウスに出演していた。
 今年はもう少し本格的に農業に取り組むことを決意。トマトが好きだったこともあるが、売れ残っても加工して保存できるトマトの栽培に絞った。京都市内のイタリア料理店から昔懐かしいトマトを作ってとの要望もあり、府農業改良普及所の指導も受け、「強力米寿」など6品種の220株を植えた。サラダやソース用に適している。
 畑5アールで栽培。昨年は草取りに手こずったため、今回はマルチを土にかぶせた。心を込めて育てようと農薬は使わず、自作のブルースをテープに吹き込んで畑で聴かせている。地名を頭にとり名付けて「ちょのむろの里 Frankey’s農園のブルーストマト」。市内では西駅交流センターの毎週火曜日の夕市で販売する。
 稲葉さんは「近所の人にもお世話になり、リラックスしながら暮らしています。以前はレストランバーを経営して調理もしていたので、トマトソースなどの加工品も作ってみたい」と話していた。市内でトマトを扱ってくれる店がないので頭を痛めている。
【問い合わせ】電話82・1091、稲葉さん。