稀少種「サケガシラ」浅瀬に迷い込む 水産実験所、謎の深海魚の生態解明へ【舞鶴】

稀少種「サケガシラ」浅瀬に迷い込む 水産実験所、謎の深海魚の生態解明へ【舞鶴】

投稿日時:2005年4月22日

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深海魚の仲間とされるサケガシラが4月19日、長浜の海上自衛隊・第四海上訓練指導隊前の浅瀬で泳いでいるところを捕獲され、隣の京都大学フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所に運ばれた。太平洋側などに生息する珍しい魚であることから、世界的にも標本数が少なく、生態はほとんど分かっていない。実験所ではさっそく標本にして研究に取り組む。フリソデウオ科のサケガシラは、着物の振り袖のように長く銀色の体表をしている。暖流で水深数百の外洋中層域に生息しているが、深海魚の仲間とされる。実験所でも過去3度ほど、舞鶴湾口の定置網に入ったものが持ち込まれたケースがあったが、今回のように湾から入り込んだ浅瀬で見つかるのは初めて。指導隊の隊員が見たことのない魚がヨロヨロと泳いでいるのを岸からたも網で捕まえた。メスで全長は190センチ、体高28センチ。目玉が大きく眼径5.5センチ。重さは11キロと大物の部類。遊泳力がないので浅瀬から戻れず力尽きたのではという。実験所は国内で最大の魚類標本30万点を所蔵しているが、サケガシラは数点だけしかない。魚類分類学を専門とする実験所助手で甲斐嘉晃さん(28)は「元々稀少種なので標本が少なく、生態などが解明されていない。貴重な研究資料となりました」と話していた。

写真=長浜の浅瀬で捕獲された全長190センチのサケガシラ