祈りと決意の誓い改め 浮島丸事件69周年追悼集会 300人参加 「教訓学びとり、平和の確立へ」【舞鶴】

祈りと決意の誓い改め 浮島丸事件69周年追悼集会 300人参加 「教訓学びとり、平和の確立へ」【舞鶴】

投稿日時:2014年8月29日

1408291

 戦争直後に舞鶴湾で起きた浮島丸事件の犠牲者を悼む69周年追悼集会が8月24日、下佐波賀の殉難の碑公園であった。市内や近隣、京都市内などから約300人が参加し、朝鮮半島へ帰国途中で亡くなった多くの犠牲者に対して、花や舞、茶、歌を捧げて冥福を祈った。また、史実を次の世代に伝えて再び戦争の惨禍を起さないことを誓った。
 戦時中、青森県下北半島で鉄道敷設工事などに従事させられていた朝鮮人労働者や家族を乗せた旧海軍輸送船「浮島丸」が、1945年8月22日に大湊港を出港。釜山に向かう予定だったがGHQによる船舶運行禁止を受け、24日に近くの舞鶴港に寄港したが、突然大爆発が発生して沈没、乗客524人、乗組員25人の計549人が亡くなったとされる。爆発原因は触雷説、船内での自爆説があり謎が残っている。
 爆沈現場の海に近い場所に、市民たちが殉難の碑を建立し、浮島丸殉難者を追悼する会を組織して毎年集会を続けている。最近では在日韓国・朝鮮人、遠方の市民、中高校生たちの参加も増えている。
 同会の余江勝彦会長が事件に至るまでの歴史背景を示し、「事件から教訓を学びとり、平和の確立に向けてこれからも日本人の責任として追悼集会を続けていくことが犠牲者の皆さんとの約束であると考えます」と碑に向け述べた。続いて在日本大韓民国民団京都府舞鶴支部の金英王(キムヨンワン)支団長、在日本朝鮮人総連合会京都府三丹支部代表の李宗一(リチョンイル)さんが追悼の辞を述べた。
 また、韓国茶道協会京都支部長の尹道心(ユンドウシン)さんが茶を献じ、韓国伝統舞踊家の金一志(キムイルチ)さんが追悼の舞を踊り、京都朝鮮中高級学校の生徒たちが追悼歌を合唱し、最後に参加者全員で海に向かって花を投げた。

写真=殉難の碑の前で捧げられた追悼の舞