白杉沖で30センチの大物イセエビ 縁起物でも有名な生き物にびっくり 【舞鶴】

白杉沖で30センチの大物イセエビ 縁起物でも有名な生き物にびっくり 【舞鶴】

投稿日時:2006年2月3日

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写真=捕らえられた大物のイセエビ=1月31日、水産実験所・益田玲爾助教授提供

主に太平洋側の温暖な沿岸部に生息するイセエビが、舞鶴湾内の白杉沖で捕獲され、長浜の京都大学フィールド科学教育研究センター・舞鶴水産実験所に運ばれた。日本海側でもイセエビの捕獲例はあるが、今回のように全長30センチの大物は珍しく、水産研究者らも「府内でこんなサイズの記録は知らない」と縁起物でも有名な生き物にびっくり。2月1日には研究に取り組む三重大学に送られた。1月29日に白杉沖の刺し網にかかり、府漁連舞鶴地方卸売市場が水産実験所に連絡し提供した。オスで、前の部分の甲羅〈頭胸甲(とうきょうこう)〉は9センチ。同実験所助手の上野正博さんによると、イセエビ漁の盛んな三重県熊野灘沖でも、頭胸甲が7、8センチを超える大物は少ないという。  イセエビは黒潮と対馬暖流が流れる九州西部や千葉県までの太平洋沿岸に分布。岩場に生息し、大きなものは35センチほどになる。孵化後はプランクトンとして浮遊し、海流に乗って移動。1年後に稚エビとなり磯に定着し、脱皮を繰り返して約3年で親エビになる。対馬暖流に乗って日本海側に入り込んでも、冬場の水温低下で生き残ることができないというが、ごくたまに石川県能登半島沖までの沿岸部で、捕獲された例が報告されている。上野さんから連絡を受けた、イセエビの生態について詳しい三重大学生物資源学部の関口秀夫教授は「浮遊したものが舞鶴湾に定着して大きくなったとは考えにくい。成長したエビがたまたま北へ移動してやってきたのでは」と話す。届いたイセエビは遺伝子などを調べる。