男子厨房に入るべし  男性(オヤジ)たちの楽しい挑戦

男子厨房に入るべし  男性(オヤジ)たちの楽しい挑戦

投稿日時:2017年2月17日

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女布の城南会館では月1回、公民館学習講座として「男性料理教室」が行われ、男性10人が包丁片手に様々な料理に挑戦している。
 参加者の平均年齢は約70歳“男子厨房に入らず”の世代に育ち仕事一筋、今まで料理は全て妻まかせだった。
 「もし私が動けなくなったらどうするの?」
 同教室参加者の井上隆さんは昨年、妻にそう言われて教室へ背中を押された。
 「妻に言われてはっとしました。今までリンゴの皮も剥けませんでしたから」と語る。
 ほとんどの参加者たちの参加動機は同じようなもの。
 井上さんは「それでも妻には“一回行って面白くなかったら辞めるから”と言っていました、でもこれがハマりましてね。熱血で褒め上手の谷口先生のおかげ」と笑顔で語る。
 講師は食育・料理研究家であり食生活指導士の谷口久美子さん。地元生産の食材の活用と減塩や油を減らした健康に配慮した料理を基本に料理を教える。
 谷口さんは「みんな包丁を持ったことも無い人がほとんど、最初は大変でした。出来上がったものも“なにこの水くさいもの”と。でもだんだん味にも慣れて包丁などもうまくなっています」と語る。
 14日のメニューは「春キャベツのペペロンチーノ」「牡蠣グラタン」「ポトフ」の3つ、旬の野菜の使用、塩の量や油の種類、乳製品がもたらす痛風の効果など、メニューの理由と効果を谷口さんは丁寧に説明してから料理を教える。
 その後参加者は何度もレシピと対峙しながら料理に挑戦する。
 「ほうれん草は湯がいてから切ります」
 「え?もう切っちゃった」
 「先生!鶏ガラとコンソメを間違えました!」
 谷口さんは四方から届く生徒たちの声に「大丈夫、失敗は成功のもと。失敗なくして成功はありませんよ」と笑いながら優しくフォローを入れる。
 谷口さんは「アレもだめ、コレもだめといった指導では嫌になります。いかにやる気を起こしてもらうか。楽しく料理する。大切なのは会話やふれ合い。人とひととの繋がりなんです」と思いを語る。
 参加者の一人は「先生はおだて上手で失敗しても前向きなフォローだから何でも恐れず挑戦できますよ。家でも習った料理を作り自慢します。でも妻はその分家事をしなくなりましたけどね」と笑う。
 「私も家で作りますよ」と語る参加者「ところが塩や砂糖がどこか分からない。結局家内にずっと横についてもらってます」と微笑む。
 井上さんは「料理教室は時間があるオヤジたちの自立能力の向上や老化防止になります。料理が作れたら楽しいですよ。この楽しさを他のオヤジたちにも知って欲しい」と語る。
 参加者の一人は「月1回が待ちどうしい。こうやって気が合う仲間同士で食事するのが楽しいです」と語る。
 教室の“生徒”はいつしか“仲間”となっていた。
 同教室は3月で終了するが、メンバーの多くが継続を希望し、サークルを立ち上げ申請、4月からも仲間との活動は続く。
 同教室は現在講座生を募集中。問0773・78・1800