獣医師の橋本さん、JICAから3年間 アフリカ・ザンビア共和国で畜産振興支援へ【舞鶴】

獣医師の橋本さん、JICAから3年間 アフリカ・ザンビア共和国で畜産振興支援へ【舞鶴】

投稿日時:2006年1月10日

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写真=10年ぶりにザンビア派遣につく橋本さん

森の獣医師、橋本久典さん(48)が、アフリカのザンビア共和国に、独立行政法人国際協力機構(JICA)から3年間派遣されることになり、現地に向かって出発した。主要産業の畜産振興のため、国立ザンビア大学獣医学部で、疾病の予防技術の開発と普及のプロジェクト運営の調整に携わる。11年前には同大学で講義した体験を持ち、豊富な支援業務の経験を活かして力になりたいとしている。JICAは開発途上国で保健や教育などの分野で技術開発や人材育成に協力、また、災害国で緊急復興支援などにあたる。ザンビアでも継続して牛やヤギなどの生産向上を支援する。橋本さんは今回は応募して派遣が決まった。アレルギー疾患の研究のため、オーストラリアのジェームズクック大学熱帯獣医学部研究所に留学した橋本さんは、95年にザンビア大学(首都ルサカ)で血液病理学を講義したのがきっかけで、JICAから要請を受けて1年間、同大学で臨床の講座を指導。続く2000年、03年~05年、バングラデシュで採卵用の鶏の生産プロジェクにJICAの派遣で調整員を務めた。内陸部のザンビアは面積75万3000平方キロ、人口1029万人。タバコなどの農業、銅やコバルトなどの鉱業が主要産業。農業の振興に力を入れる政府は、ザンビアを含め南部アフリカの三カ国にしかない大学獣医学部を、南アフリカの畜産・家畜衛生の拠点として充実を図っている。畜産にとって最大の課題は、伝染病である口蹄疫(こうていえき)の対策。現在、治療法はなく、かかった家畜は移動を禁止し殺すしかないのが現状で、予防するしか有効な手はない。橋本さんは政府の農業機関と大学の担当者をパートナーとし、予防技術の開発と現場農家への技術普及の計画のコーディネートやアドバイスを担当する。鳥インフルエンザ対策も取り組む。橋本さんは「調整の任務をスムーズにするには、相手の話をよく聞いて毎日仕事の進み具合を確認すること。日本が12年間継続してきた支援をさらにステップアップできるようにしたい。また、雄大な大地に生きる人たちの心豊かな暮らしにも触れたい」と話している。1月11日に現地に到着する。