瀬崎の海と山に根ざして 渡邉さん夫婦「人とつながる場に」 小さな店オープン 無農薬の自家焙煎コーヒーと 地元産素材を使ったタイ料理【舞鶴】

瀬崎の海と山に根ざして 渡邉さん夫婦「人とつながる場に」 小さな店オープン 無農薬の自家焙煎コーヒーと 地元産素材を使ったタイ料理【舞鶴】

投稿日時:2013年8月2日

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若狭湾に面した大浦半島の小さな集落の瀬崎地区で、自家焙煎のコーヒーと地元の素材を使ったタイ料理の店が今月、オープンした。店名は「Fon Din(フォン・ディン)」。タイ語で「雨と土」を意味する。渡邉直樹さん(38)と恭子さん夫妻が、畑や手仕事をする暮らしを大切にしつつ、飲食を通して人との出会いを生む場にと始めた。
 直樹さんは静岡市出身。沖縄や北海道などの農家でアルバイトをして資金を貯め、リュック一つでアジア各地を旅するバックパッカーだった。日本では失われた懐かしい暮らしぶりが残るタイが気に入り、何度も訪れ現地の料理と語学も勉強した。恭子さんは京都市出身で祖父母の家が瀬崎にあり、子供のころ海水浴や盆の墓参りで瀬崎を訪れた思い出がある。
 日本に戻った直樹さんは、耕やさない自然農で作物を作る友人の元で仕事を手伝い、農をベースにした生活ができればと考えた。友人を通して出会った恭子さんも、農業と機織の手仕事を大切にする暮らしを描いていた。
 京都市内で仕事をしながら2人は、瀬崎に通って畑を作り地元の人と親しくなった。昨年秋に瀬崎へ引越し、民家の厨房を改修するなど店の準備を進めた。
 店は木造2階建て。1階の8畳2間の和室が店舗スペース、2階はギャラリーとして利用する。しっかりとした苦味とコクのある東ティモール産と、やさしい甘味と香りのあるラオス産の無農薬の豆を自家焙煎したコーヒー(350円)を提供する。
 タイ料理は瀬崎や舞鶴などの魚、無農薬野菜、とり肉など安全な素材を使って調理する。米粉めんを使った焼きそば「パッタイ」、蒸しとりごはんの「カオマンガイ」、スープなどがある。ランチは1,000円、飲み物とデザートを合わせると1,500円。
 直樹さんは「海と山のある瀬崎に腰をすえて、自然のリズムに合わせ生活に根ざした活動をしていければ」、恭子さんは「コーヒーや食事をゆっくりとりながら、いろんな人とつながりあえる場にしたい」と話す。
 営業は木~日曜の午前11時半~午後5時半。ランチは1日10食までで前日までに予約を。
【問い合わせ】電話60・2063、同店

写真=民家を活用した店と渡邉さん