海外引揚記念式典で恒久平和を祈念 舞鶴港に第1船の「雲仙丸」入港60年【舞鶴】

海外引揚記念式典で恒久平和を祈念 舞鶴港に第1船の「雲仙丸」入港60年【舞鶴】

投稿日時:2005年10月11日

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第2次世界大戦の終戦により、海外から舞鶴港に引き揚げ第1船の「雲仙丸」が入港して60年の10月7日、悲惨な引き揚げの史実を後世に伝え、恒久平和を祈念する舞鶴市主催の「海外引揚60周年記念式典」などの記念行事が開催された。引き揚げ体験者らが、温かく迎え入れた舞鶴市民への思いを巡らせ、市民とともに平和の尊さをかみしめた。記念式典は、浜の総合文化会館大ホールで、約千人が参加して開かれた。引揚船「高砂丸」の時鐘を打ち鳴らして黙祷。江守光起市長が「『平和の尊さ・平和の祈り』のメッセージを絶えることなく発信し続け、1人でも多くの人々の心に、その輪が広がるよう努力していこうと決意している。これが引き揚げ港として、舞鶴の大切な使命と考えている」と式辞を述べた。大浦小学校6年生の筒井渚さんが「これからの時代を歩いていくわたし達が、未来へと、永遠に、平和を伝え続けていきます」と「子どもたちからのメッセージ」を披露した。式典の後、引き揚げ体験者らでつくる「引揚を記念する舞鶴・全国友の会」(林田悠紀夫会長)の第14回定期総会「引揚港まいづるを偲ぶ全国の集い」が開かれた。全国各地から約200人が参加。平成元年に設立された同会のこれまでの歩みを紹介するとともに、この集いの開催を機に、会の活動を終結することを決めた。同会事務局は存続し、会員や関係団体との連絡などに当たる。記念式典の式辞や子どもたちからのメッセージなど納めた「平和のカプセル」封印式が、平の舞鶴引揚記念館前庭で行われた。舞鶴合唱連盟の有志が、「赤とんば」や「ふるさと」を合唱するなか、江守市長や大浦小学校の6年生18人が、ステンレス製の直径268ミリ、長さ850ミリ、重さ20キロの円筒形のカプセルに、恒久平和を祈る記帳簿や「引き揚げの母」と呼ばれた田端ハナさんのメッセージなど33点を収納。ボルトとナットで封印した。カプセルは、舞鶴引揚記念館に展示され、引揚百周年となる40年後に開封される。

写真=「平和のカプセル」を封印する江守市長と大浦小児童