海に暮らす私にできることを 成生の陶芸家、高井晴美さん 津波被災地へ祈り込めチャリティー陶展 5月14日、総合文化会館【舞鶴】

海に暮らす私にできることを 成生の陶芸家、高井晴美さん 津波被災地へ祈り込めチャリティー陶展 5月14日、総合文化会館【舞鶴】

投稿日時:2011年4月30日

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写真=出品する作品と高井さん

東日本大震災の被災者を支援しようと、成生の陶芸家、高井晴美さんがチャリティー陶展に取り組む。アトリエのすぐ目の前に広がる海を題材に作品をつくってきただけに、東北地方を襲った巨大津波の被害に強いショックを受けたが、いま自分にできることをやろうとのぞむ。収益金の全額を被災地に役立てたいとしており来場を呼びかけている。5月14日、舞鶴市浜の総合文化会館展示室で開く。  漁村の成生に生まれた高井さんは、ふるさとの海を一貫してテーマにし、岩に砕ける波しぶき、寄せては引く波の音などを大作のオブジェに表現している。それらの作品で日本の美術界をリードする日展に挑み、通算九度の入選を果たし全国レベルの作品を作り続ける。また、パリ公募展などにも積極的に発表する。  大震災が起きた日、津波に飲み込まれる映像を見て衝撃を受けた。子供のころから祖父らに津波の恐ろしさと山に逃げるようにと話を聞かされていた。津波を経験したことはないが、冬の荒天には海が荒れ波しぶきが近くまで上がり、車を高い場所に移動させなければならないなど波が生活の中にある。  それだけに今回の津波の被害に人ごととは思えず、海をテーマにする自分をも責める気持ちになり、一時作品づくりができなくなった。その一方で、いま自分にできることは陶芸を通してだとの思いも募り、支援に協力しようとチャリティー個展の開催を決めた。4月20日~24日、ギャラリーサンムーンで作家20人によるチャリティー作品展にも出品した。  大作のほか、日展入選作を小さくしたオブジェや花器、日用の食器などを展示し、購入しやすいよう価格を大幅に抑えて設定する。高井さんの心意気を知って、当日来場できない人たちから事前に訪れたいと連絡を受け、自宅でも並べ準備をする。高井さんは「いまやらないと一生後悔すると思った。同じ海に暮らす者として祈りや願いを陶土(つち)に込め被災地に届けたい」と話す。  5月14日午前9時~午後6時。入場無料。収益金は被災地で支援活動を続けるNPO法人難民を助ける会を通して被災地へ送る。

【問い合わせ】電話67・0326、高井さん