浮島丸事件・殉難の碑建立から30周年 8月23日、韓国伝統舞踊家ら慰霊と平和願い舞う【舞鶴】

浮島丸事件・殉難の碑建立から30周年 8月23日、韓国伝統舞踊家ら慰霊と平和願い舞う【舞鶴】

投稿日時:2008年8月5日

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浮島丸事件の犠牲者を追悼する殉難の碑建立から30周年を迎える今年、浮島丸殉難者を追悼する会(余江勝彦会長)は、韓国伝統舞踊家の金一志(キム・イルチ)さん(41)=京都市在住=らを迎え8月23日、北田辺の市民会館で舞踊公演を開催する。朝鮮半島に帰る途中で亡くなった人たちの慰霊と平和を願って舞う。翌日の追悼集会でも下佐波賀の碑前で祈りを捧げる。来場を呼びかけている。  事件は終戦直後の1945(昭和20)年8月24日に起きた。青森県下北半島で労働を強いられていた朝鮮人労働者と家族らを乗せた輸送船「浮島丸」が、朝鮮半島の釜山に向かう途中に寄港した舞鶴湾で爆沈し、549人が死亡した。市民らが追悼を続け、78年に現場近くの地に市民の募金や府・市の補助で、殉難の碑が建立された。  韓国で生まれた金さんは小学1年生から伝統舞踊を始め、18歳で語学留学のため来日した後も、両国を往復して人間国宝の舞踊家に師事。96年には京都市内でプロ集団「金一志韓国伝統芸術院」を設立し、各地で公演活動を行う。ソウルでの「大韓民国国楽コンクール」で大賞の長官賞を受けた。  知人から事件のことを知り、昨年の追悼集会で初めて鎮魂の祈りを込めて踊り、「亡くなった人たちの思いが胸に刺さった。2度と戦争を繰り返してはいけない」と感じた。今年の碑建立30周年にあたっても、文化を通して平和を発信し相互理解を深めたいと、公演の協力を申し出た。金さんと、同芸術院で学ぶ在日3、4世や日本人ら9人が出演し、伝統舞踊や創作舞を披露する。  金さんは「平和は1人1人が思わないと実現できない。公演が若い世代にも事件をもっと知ってもらい、心に何か伝える機会になれば。追悼を続けて下さる市民への感謝の気持ちも込めて舞いたい」と話していた。  会場では民族衣装の展示・試着、韓国の面の展示、韓国伝統芸能サムルノリの体験コーナーも設ける。公演は午後7時から。大人1000円、高校生以下500円。チケットは市民会館などで発売中。
【問い合わせ】電話63・2539、余江さん

写真=「僧舞」を舞う金一志さん

【舞鶴】