浮島丸事件の犠牲者追悼活動をまとめた 品田さんの著作本、韓国の「釜山日報」が報じる【舞鶴】

浮島丸事件の犠牲者追悼活動をまとめた 品田さんの著作本、韓国の「釜山日報」が報じる【舞鶴】

投稿日時:2008年9月12日

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故野田幹夫さんと須永安郎さん(83)溝尻中町=が中心になって取り組んできた浮島丸事件の犠牲者の追悼活動をまとめた著作『爆沈・浮島丸 歴史の風化とたたかう』(高文研)が、韓国釜山市の新聞「釜山日報」に紹介された。釜山は、輸送艦「浮島丸」が到着する予定だった地。韓国での講演依頼や翻訳などの反響を呼んでいる。  終戦直後の1945年8月24日、釜山を目指して青森県を出港した「浮島丸」が、寄港した舞鶴湾で爆沈し、韓国・朝鮮人ら549人が亡くなった。元中学校校長の野田さんと元市職員の須永さんらが追悼に長年取り組んできた。  今夏、浮島丸殉難者を追悼する会事務局の品田茂さん(49)=七日市=が執筆した。韓国でも舞鶴市民の追悼への想いを知ってほしいと、韓国大邱”(てぐ)市の大邱大学に語学留学中の大学生の長女、結さん(21)が本を預かり、追悼集会にも参加し親交を深めた韓国の大学関係者らを訪れ献本した。  事件は当時の日本では報道されず、体験者が釜山に戻って話し、同年9月18日に釜山日報が初めて報じた。結さんは同紙国際部に本を届けると記者から取材を受け、8月27日の紙面で写真付きで掲載され、さっそく釜山の市民グループから講演の依頼が届いた。  光州市の東新大学教授で日本文学を研究する柳在淵さんは「浮島丸事件の日本の市民運動は、韓国でも多くの人が知るべき。翻訳をする価値がある」と感想を寄せた。  2002年に須永さんらと光州市で市民と交流した品田さんは「事件は日韓の関係を考えるキーワードになる。お互いに事件を知ることから話し合うきっかになれば」と話している。

写真=追悼活動をまとめた本を報じた「釜山日報」の記事

【舞鶴】