浜の老舗旅館「松栄館」がビジネスホテルに 「紫翆館」としてリニューアルオープン【舞鶴】

浜の老舗旅館「松栄館」がビジネスホテルに 「紫翆館」としてリニューアルオープン【舞鶴】

投稿日時:2004年11月9日

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明治時代に作られた能舞台を備えた木造家屋が残り、舞鶴の近現代史を見つめてきた浜の老舗旅館「松栄館」が、11月7日から新しくビジネスホテル「紫翆館(しすいかん)」としてオープンした。高浜町に本社のある「吉田開発」(吉田彪代表取締役)が買い取り、関連会社が運営する。今回は鉄筋5階建ての本館をリニューアルしたが、木造の旧館も補修して来春のオープンを目指す。松栄館は1904年(明治37)に創業。現在も残る木造2階建ての旧館は、能舞台を備えた72畳の大広間があり、建物の外観や各部屋の造り、調度品は明治の香りを残したまま。戦前は旧海軍関係者が盛んに出入りし、戦後は引き揚げを取材する報道関係者の宿泊所としてにぎわい、映画「飢餓海峡」のロケも行われた。1994年に建設された本館は客室27室、250人収容のコンベンションホールなどを備えた。不況の影響で宴会利用が大幅に減少し、9月末で廃業。建設業などをする吉田開発が由緒ある歴史の建物、市街地と海に近い立地を活かして、ビジネスホテルとして利用することにした。客室をリニューアルして34室(宿泊人数50人)を設けたほか、コンベンションホールや小・中宴会場も再利用した。軽食喫茶室を設けた。宿泊料金(朝食込み)はシングル6500円、ツイン1万円(2人1万2000円)に設定。元の広い宴会場やロビーを最大限活かし、くつろげるビジネスホテルとして他のホテルと差別化した。「東洋ビルト」(吉田正子社長)が運営する。宿泊施設は平均70%の稼働を目指す。

写真左=ビジネスホテルとしてリニューアルオープンした「紫翆館」
写真右=能舞台が残る木造の旧館も来春オープン予定