桂林寺、開創600年記念事業「平成の大改修」 7月25日、本堂屋根瓦の全面葺き替えで上棟式 【舞鶴のニュース】

桂林寺、開創600年記念事業「平成の大改修」 7月25日、本堂屋根瓦の全面葺き替えで上棟式 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年7月22日

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紺屋の桂林寺(能登春夫住職)が、開創600年の記念事業として平成の大改修に取り組んでいる。今年3月から本堂屋根瓦の全面葺き替え作業に着手し、瓦を下ろした屋根は曲がった材をそのまま使ったはね木やもやなどがむき出しとなり、堂々とした木造建築の風貌を見せている。今回の作業で棟札は見つからず、建築年代は特定できなかった。7月25日午前10時から上棟式を行い、多くの部材をそのまま使って元の姿に復元する。
 桂林寺は室町時代の応永8年(1401)の開創という。関ケ原の戦いで石田方が田辺城を包囲した際、同寺6世の大渓(たいけい)和尚が、弟子の僧らとともに籠城戦に参戦した。現在は市内と丹後地方の曹洞宗寺院を束ねる要寺。
 2年前に600年を迎えたのを機会に、昨年6月に寺の整備の起工式を行った。本堂裏に排水路を設置するほか、傷みの激しい本堂(高さ約15メートル)屋根の葺き替えに取り組んでいる。工事は大滝工務店が担当。総工費は約2億5000万円。
 今回が初の本堂屋根の葺き替えは、屋根全体を被う素屋根を設置し、1万2680枚の瓦を下ろして、火災で焼けた部材などを取り替え補強したほかは、そのままの部材を使用。ケヤキのはね木などいまでは手に入らない大きな木が使われている。たるきを組み野地板を張り、10月ごろに瓦を上げる。完成は来年3月の予定。
 本堂の建築は江戸中期というが、建築年代を記した棟札の発見が今回期待されたが見つからなかった。が、鬼瓦には「文化6年」(1809)と刻まれ、また、小倉の国指定重要文化財の民家「行永家住宅」の瓦を製作した同じ瓦師の名前が瓦に刻まれていることから、同住宅の建築年代の文政3年(1820)と同時期の建築とも見られる。
 現場責任者の大滝工務店工務部長の和氣弘明さん(50)は「行永家の解体復元作業を担当したのが今回に生かされている。今後数百年もつ建物に復元していきたい」と話していた。上棟式は約120人の関係者が出席する。その後、住職長男の大悟君(11)の得度式も行われる。
写真=曲がった材をそのまま使ったはね木やもやなどの屋根の骨組み