東高文化祭で 「生命のメッセージ展」 遺族の声 同世代の事故・犯罪犠牲者から学ぶ【舞鶴】

東高文化祭で 「生命のメッセージ展」 遺族の声 同世代の事故・犯罪犠牲者から学ぶ【舞鶴】

投稿日時:2013年9月13日

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泉源寺の東舞鶴高校で9月6、7日に行われた文化祭で、交通事故や集団暴行、体罰などにより、理不尽にかけがえのない命を奪われた若者たちの人生を伝える「生命(いのち)のメッセージ展」が開かれた。展示された3~26歳までの30人の犠牲者の等身大パネルは遺族が製作し、写真と思い出の品、事故や犯罪への怒りやメッセージ、足元には愛用していた靴が飾られた。様々な事例を生徒たちは熱心に長時間鑑賞し、涙を流す女子生徒も多く見られた。
 同校は今年6月、スタントマンを招いた交通安全教室を行っており、生徒たちに命の大切さを継続して学んでもらおうと、同展を文化祭で開催した。同展は全国の遺族でつくるNPO法人「いのちのミュージアム」=東京都=が2001年から始め、現在、遺族が製作したパネルは160人分を数え、全国各地で展示が行われている。
 昨年から府内の高校の文化祭でも開かれるようになり、同校は4校目。生徒会とボランティア部の生徒計10人と、展示されている昨年4月の無免許運転の少年らによる亀岡集団登校事故の犠牲者遺族も訪れ、展示の準備を行った。
 等身大パネルには、飲酒や無免許の運転による多くの交通事故、部活動の指導での体罰、無抵抗な障害者への複数人による暴行などの詳細が書かれ、命を奪われた若者たちが夢や希望に満ちていた頃の写真と、遺族の「会いたい」「生まれ変わったら今度は長く一緒にいてね」「未来を取り上げた加害者を絶対に許さない」といった願いや怒りの声が、繰り返されてはならないことを強く訴えかけていた。
 生徒たちは「いつ何が起こるか分からない」「自分たちが知らないだけで、こんなにたくさんの犠牲者がいることを初めて知った」などと話し、娘が同校に通う母親は「人ごとではない。車の事故は全て運転手の責任。みんなもう一度、自分の運転を見直してほしい」と話していた。
 生徒会副会長で3年の松田正樹君(17)は「幼い子が犠牲になっているのを見て、自分は高校生まで生きられているのだと思うと、事故を起こさない訴えを、自分もしていきたいと思った」と話していた。

写真=会場となった教室で涙を拭いながら等身大パネルの内容を読む生徒たち