昨年、神崎浜に打ち上げられた巨大ダイオウイカ 東京の国立科学博物館に運ばれ標本に【舞鶴】

昨年、神崎浜に打ち上げられた巨大ダイオウイカ 東京の国立科学博物館に運ばれ標本に【舞鶴】

投稿日時:2008年2月12日

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【舞鶴】

昨年12月27に神崎海水浴場の砂浜に打ち上げられた全長3メートルを超えるダイオウイカが、世界的にダイオウイカの研究で有名な国立科学博物館(東京都)にこのほど運ばれ、詳しい調査を終えて標本にされた。深海に生息してめったに目にすることができないイカで、その生態は謎に包まれている。同博物館は研究を進める上で貴重としている。  巨大イカが砂浜に打ち上げられいるのを地元の人が見つけ、本紙で同月28日付で既報した。府立海洋センターの職員が現地で調べたところ、体重は100キロ以上あった。イカはすでに死んでおり、身の一部も住民によって切り取られていたが同センターに持ち帰り冷凍保存し、博物館に提供した。  博物館で解剖して調べたところ、全長3.71メートルのメスのダイオウイカで、成熟の途上にあることが分かった。その後、ホルマリン漬けにして長さ3メートルの水槽の中で標本にした。博物館海生無脊椎動物研究グループ長の窪寺恒己さんは「この10年間で10固体しか標本が入手できず、生態の解明を進めるための情報が極めて少ない。大きなものになると17、8メートルにまで成長する」と話していた。  ダイオウイカは暖かい海の水深600~1000メートルに生息し、普通の漁具では捕獲できず、生きた姿を見ることはまれ。対馬海流に乗って日本海側に入り込み、冬場の低い海水温に弱って浮上し、風に流され海岸に打ち上げられるケースが時々ある。昨年の冬は特別に多く、山口県など6固体の漂着が報告された。

写真=砂浜に打ち上げられた全長3.7メートルのダイオウイカ=昨年12月27日、神崎海水浴場

【舞鶴】