日本野鳥の会京都支部・増田さん(愛宕中町) 日本鳥類保護連盟から野生生物保護功労者表彰【舞鶴】

日本野鳥の会京都支部・増田さん(愛宕中町) 日本鳥類保護連盟から野生生物保護功労者表彰【舞鶴】

投稿日時:2009年5月22日

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日本野鳥の会京都支部所属の増田章さん(73)=愛宕中町=が、約15年間にわたって舞鶴市内で野鳥の営巣や繁殖の生態を調査・記録したり、子供たちや市民にバードウォッチングの指導に努める。調査を通して野鳥は以前に比べて減っていることを実感しており、鳥たちから自然環境の変化のシグナルを受け取っている。財団法人日本鳥類保護連盟から、このほど野生生物保護功労者表彰を贈られた。山に近く鳥の鳴き声が身近な環境で育ち、子供のころ自宅でチャボを飼っていたこともあり鳥好きになった。国鉄退職後の1994年京都支部に入会し、バードウォッチング検定1級を取得。愛鳥モデル校の小学校や探鳥会などで観察を指導したり、ネイチャーガイド養成講座などで講師もする。海辺の磯に巣を作ることで知られるイソヒヨドリの営巣場所が、内陸部に移ってきたことを確認した。ネズミなどの外敵から卵を守るため、人家の軒下や橋の下など人の生活圏で巣を作るようになり、繁殖率が30%以下から90%に上昇し、生息数が増えていると報告する。また、コシアカツバメの観察のため巣箱を30個作って林などに設置したり、最近ではキビタキの調査で竹の巣箱を作った。自宅近くの山や水田、舞鶴高専奥の山などをフィールドに歩き、ミサゴやシジュウカラなど多くの鳥の生態も調査し、その記録と写真を支部報などに掲載してきた。一方、以前ならどこにでもいたヒバリをあまり見かけなくなったほか、オオルリ、スズメ、カイツブリなど多くの鳥が減っていることを気にかける。干潟や浜辺が埋めたてられたり、渡り鳥の越冬地である南方の森が伐採されるなど生息地の減少が原因の1つともされる。「昔なら鳥の鳴き声を録音すると4、5種類の声が入っていたがいまはそんなことはなくなった。身近な野鳥たちからも自然環境の変化が分かります」と指摘する。増田さんは「危機的な状況になりつつありますが、子供たちに野鳥を通して自然に関心を持ってもらえるよう、これからも自然保護運動に力を注ぎたい」と受賞で気持ちを新たにしていた。

写真=自宅近くの水田で野鳥の観察をする増田さん