日本詩吟学院師範で舞鶴岳風会で今年100歳 現役指導者の植田さん(引土)、詩吟に打ち込む  【舞鶴】

日本詩吟学院師範で舞鶴岳風会で今年100歳 現役指導者の植田さん(引土)、詩吟に打ち込む 【舞鶴】

投稿日時:2009年9月18日

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日本詩吟学院師範で舞鶴岳風会に所属する引土の植田誠治さん(99)が、同会の最年長として元気に34年間詩吟に打ち込んでいる。週1回の指導のほか年に2回の発表会にも出演している。腹から声を出す詩吟が健康法にもなっており、植田さんを見習って教わる人もいる。12月には100歳を迎える。友人の誘いを受けて、1975年から岳風流を習い始めた。以前に父親の影響で20歳ごろから観世流の謡曲をしており声を出すのが好きだった。87年師範の免状を受け公民館などで指導を続けた。現在は引土教場で教える。祖父から続く3代目の大工だった。戦前、28歳で旧満州に渡ってヤマトホテルで建物や備品の保守管理の仕事をした。徴兵を受けて台湾で終戦を迎えた。戦後は国鉄マンとして車両の修理を担当した。大きな病気にかかったことはない。特に健康に気をつけているわけではなく、腹から声を出すことが体の健康に、漢文を覚えることが頭の体操になっている。もう1つの趣味の読書も意欲が衰えることなく、池波正太郎の時代小説を読破している。好きな詩句は日露戦争を戦った乃木希典大将の「金州城下の作」。旧満州の風景を詠んだ内容が懐かしさを誘う。五年間指導を受ける小谷要一さん(70)は「植田さんを見て健康が維持できるならと始めました。いまだに声量は衰えず、私たちの見本の先生です」と話していた。植田さんは「皆に助けてもらって好きなことをやってこられた。『倒れて後止まん』の心境で、元気な内はずっと続けたい」といつものように練習に励んでいる。

写真=好きな詩句を歌う植田さん